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ビットコインの採掘業者・脱中国 【7月20日(火)】

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインに異変が起きています。


規制強化をきっかけに、マイニング(採掘)シェアの6割を超える中国から、採掘業者が一斉に離れています。


採掘業者の動向が、ビットコインの価格を乱高下させる一因となっています。


世界の中央銀行では、デジタル通貨の導入をはかる機運が高まっています。


今回のG20財務相中央銀行総裁会議でも、暗号資産や民間デジタル通貨が広がる現状に、懸念を示しました。


既に、中国は規制に動いています。


デジタル人民元を、実証実験している中国政府は、5月に暗号資産取引やマイニングを禁止しました。


マイニングは、高性能なコンピューターが、難解な計算式を解く際に、膨大な電力を消費します。


2060年までに、温暖化ガスの実質排出ゼロを目指す、習近平政権の方針とも、相容れませんでした。


採掘業者は、国境を接する、カザフスタンやロシアに拠点を移しています。


BITマイニングは、中国・四川省での操業を停止し、数千台の採掘装置をカザフスタンに移しました。


カナダに本拠を置き、中国でマイニングを行ってきた、IBCグループもカザフスタンへの移転を検討しています。


中国の採掘規制発表後、ビットコインの採掘量が急減しました。


ビットコインの採掘速度を示す、ハッシュレートと呼ばれる数値は、半減しました。


ビットコインの採掘消費電力は、半分以下に減少しました。


しかし、ビットコインの市場への新規供給が絞られても、ビットコインの価格は上がらずに、むしろ下がっています。


採掘業者が、保有するビットコインの処分に動くとの懸念から、投資家が先回りして売却に動き、6月には3万ドルを割りました。


ビットコインは、短期間で最高値の半値以下になり、不安定な値動きとなっています。

 


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