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キーエンスとソフトバンクのデッドヒート【7月10日(金)】

コロナ禍以降、同じ業種の企業間で時価総額の逆転が相次いでいます。


時価総額は企業の発行済み株式数と株価を掛け合わせて求めることが出来る企業を評価する際の重要な指標となるものです。


国内首位は22兆1,000億円で【7203】トヨタ自動車。2位は【9984】ソフトバンクグループ、 3位【6861】キーエンス、 4位【6758】ソニー、5位【9432】NTT、 6位【9437】NTTドコモ、と続きます。


ちなみに【9433】KDDIは8位、【7974】任天堂は10位。【9983】ファーストリテイリング(ユニクロ)は11位、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループは15位、【8001】伊藤忠商事は29位です。


2位争いをしているキーエンスという会社をご存じでしょうか?


キーエンスは計測制御機器大手でファクトリーオートメーション用センサーが主力の関西企業です。


顧客は世界中に広がり、あの米アマゾンも喉から手が出るほど欲しいと考える会社のひとつだそうです。


時価総額コロナウイルス感染拡大以前の1月は6位でしたが、コロナ禍の今年でも高収益を持続しそうとのアナリストの予測も多く、ソフトバンクグループと激しく2位争いをしています。


2020年3月期で売上高は5,518億円でトヨタ自動車の54分の一しかありませんが、営業利益率は5割、粗利益率は8割に達しています。


何故、このような高水準が実現できるのでしょうか?


ひとつには研究開発と営業機能に特化したファブレス企業であることです。


総資産は1兆8,000億円とトヨタ自動車の二十九分の一ですが、負債はわずかに800億円しかありません。


自己資本比率が100%近いという驚異的な財務体質の会社です。


ふたつめは、代理店を通さない直販体制をとりコストを大幅に圧縮できることだと思います。


顧客からの課題を営業が確認し、直接、研究開発に上げることが出来る、いわば営業と開発が一体となった体制を取っています。


世界初、他社が追い付けないなどの条件を満たす候補だけを商品化し、値引きはしません。これを徹底しているそうです。


ちなみに、キーエンスの社員の平均年収は2,000万円以上だそうです。

 


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