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コロナウイルス感染拡大と小売業の明暗【7月15日(水)】

百貨店、スーパー、コンビニなど小売り各社の3~5月の決算が出そろいました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で利益が大幅に減ったり、赤字転落企業が続出しました、一方で巣ごもり消費を取り込んだ食品スーパーなどは好調で明暗を分けました。


最も厳しかったのは百貨店です。


緊急事態宣言により臨時休業をしたところが多く、売り上げが大幅に減少しました。【8233】高島屋が3~5月に赤字になるのは四半期決算の開示を始めて初めてのことです。大丸松坂屋を傘下持つ【3086】Jフロントリテイリングも赤字となりました。


コンビニも苦戦しました。


外出自粛で在宅勤務が増加し、ビジネス街に店舗の多い【2651】ローソンや【8028】ファミリーマートは来店客の落ち込みが大きくなりました。ローソンは映画館の休業やチケット販売が減って東日本大震災以来、9年ぶりの赤字となりました。


【7453】良品計画(無印良品)は最終利益が41億円の赤字となりました。国内外の店舗が臨時休業をしたためインターネット通販は伸びましたが、カバーできませんでした。今後は値引き戦略とネット通販に注力する戦略を取るとのことです。


【9983】ファーストリテイリング(ユニクロ)も売り上が3,364億円と前年同月比で39.4%減、最終利益も98億円の赤字でした。世界中で臨時休業が拡大するなどコロナウイルスの影響を大きく受けたようです。


総合スーパーの【8267】イオンは四半期としては過去最大の539億円の赤字を計上しました。一方、食品スーパーの【8194】ライフコーポレーションは大幅に利益を伸ばしました。多くの店舗で時短営業を行いましたが、調理に必要な食品の売り上げが伸びました。


ドラッグストアのウェルシアはマスクや消毒液などの衛生用品が好調でカップ麺などの保存食品のよく売れたそうです。


【9843】ニトリホールディングスは増益でした。在宅勤務の定着で机や椅子の売り上げが好調でした。


小売り業を取り巻く環境は、経済活動の再開をうけて最悪期は脱したようですが、コロナ後の変化に対応できるか否かで、今後も大きな差が出そうです。

 


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