民主党副大統領候補 カマラ ハリス氏【8月19日(水)】

11月の米大統領選挙に向け、民主党の副大統領候補に女性のカマラ ハリス上院議員が選ばれることが決まりました。

共和党のトランプ大統領、ペンス副大統領に対して民主党のバイデン大統領、ハリス副大統領が戦う構図が出来上がりました。

ハリス氏は民主党が掲げる多様性を象徴する政治家の一人です。

ハリス氏はは、父親がジャマイカからの、母親がインドからの移民の移民2世で、米国の主要政党の正副大統領候補としては、初めての黒人女性およびアジア系候補です。

法科大学院終了後にカリフォルニア州で検察官になり、地方検事やカリフォルニア州司法長官を経て、2017年に上院議員になりました。

マイノリティーで法曹界出身と言う点で、オバマ前大統領と比較されることの多いハリス氏は、今回の大統領選に立候補し、一時は支持率も上がりましたが、独自色が打ち出せずに昨年12月に撤退し、その後は、バイデン氏の支持に回りました。

白人で高齢、東海岸出身のバイデン氏とマイノリティーで西海岸出身で年齢も50代半ば、と若いハリス氏はお互いに補完する関係にあり、オバマ前大統領は、バイデン氏は理想的なパートナーを手に入れたと言っています。

トランプ大統領は、彼女は上院で最も意地悪で不愉快で無礼な人間だと思う、と記者会見で述べており、今後はハリス氏攻撃を強めそうです。

米国では歴代の大統領、副大統領を男性が占めてきました。

1984年に民主党のジェラルディン フェラーロ氏、2008年に共和党のサラ ペイリン氏が副大統領候補に選ばれましたが、落選しました。

前回2016年の選挙では、ヒラリー クリントン氏が大統領候補になりましたが、トランプ現大統領に敗れました。

今回、民主党が勝利すれば、ハリス氏は史上初の女性副大統領になります。

バイデン氏が大統領になれば、史上最高齢の米大統領となり、その場合は1期しか努めない可能性もあります。

そうなった場合、ハリス氏は有力な民主党の大統領候補になると思われます。

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