コロナで事故減少 自動車保険【8月25日(火)】
新型コロナウイルスの影響が、損害保険会社に思わぬ形で表れています。
外出自粛によって自動車事故が減り、2020年4月~6月に大手4社が支払った自動車保険の金額が前年同期比で800億円も減りました。
東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の4社で4月~6月の自動車事故の保険金支払いが、前年同期比で、17%減の865億円も減少したそうです。
損保ジャパンによれば、事故の受付件数が23.3%減ったそうですが、これは、外出自粛で車を運転する機会が減ったからだと思われます。
三井住友海上、あいおいニッセイ同和を傘下に持つ、【8725】MS&ADインシュアランスグループホールディングスによれば、事故件数は、前年同月比で4月は33%減、5月が29%減、6月が10.7%減、7月が11%減、で夏以降もコロナの影響は続いているそうです。
東京海上によれば、外出自粛で事故が減ったことにより、傷害保険も保険金支払いが、前年同月比で25%減ったそうです。
一方、イベントの中止補償など、コロナに関する保険金の支払いは4~6月で三井住友海上で7億円などと限定的でした。
しかし、海外では、企業の利益が減少した場合に補償をする保険などで、支払いが膨らんだそうです。
MS&ADグループの英アムリンは、4月~6月で116億円の支払いを見込んでいます。
【8766】東京海上ホールディングスは2021年3月期では、新型コロナウイルスの影響は1,000億円の減益要因になると見込んでいます。
SONPO HDは、コロナウイルスの影響が秋までに収束することを前提に、2021年3月期は140億円の減益要因になると見込んでいます。
更に、新車販売の減少による自動車保険料の減少や、景気低迷による企業向け保険の減収など、まだ、コロナウイルスの影響が読めない分野も多く、損保会社を取り巻く環境には厳しいものがあると思われます。
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