コロナ禍とロボット【9月3日(木)】
人手不足やコロナ禍での非接触需要が高まりから、人の仕事を代替するロボットが相次いで生まれていますが、研究開発に小回りが利く中堅企業が、現場のニーズに合った技術やサービスの提供で、存在感を示しています。
床に落ちたごみを拾いながら紫外線を照射し、消毒剤を噴霧する作業こなす清掃ロボットCL02を【7779】CYBERDYNEは開発しました。
建物内部の情報を、3Dカメラとセンサーで取得し、AIが地図を作成し、自律移動します。
既に、今年8月時点で、羽田空港に8台、成田空港に10台すでに導入済みだそうです。
【3444】菊池製作所は、除菌剤の噴霧ロボットの開発を始めました。
運搬用ロボットを改良し、ノズルを取り付け、植物由来の除菌剤を使い噴霧します。
今月をメドに発売し、病院やレストラン、オフィスの共用部での利用を見込んでいます。
感染防止のため非対面がキーワードとなる中、コミュニケーションロボットによる接客や教育が広がっていますが、リアルな人間の声を再現する技術を持つのが【4388】エーアイです。
エーアイは、入力した文字を、音声として出力する音声合成技術を開発しています。
機械的ではない自然な音声が強みで、喜び、悲しみ、怒りなどの感情を再現しています。
音声合成技術は、電話の自動応答システムやカーナビなどに利用され、ソフトバンクの人型ロボットのペッパーなど1,200社に採用されています。
製造現場では、作業者同士の距離の確保のために人と一緒に作業ができる協働ロボットが注目されます。
【6265】妙徳は吸盤型ロボットハンドを開発しています。
空気の力で対象物を吸着させる仕組みで、柔らかいものでも型を崩さずに運べるなど、様々なロボットハンドを手がけています。
対象物と手の役割であるパッドが触れ合わない非接触型のパッドは、感染防止のため医療関係での需要が高まると思われます。
【3741】セックは産業ロボットを遠隔操作するシステムを開発しています。
ロボットに設置したカメラの画像から、例えば箱に大量に入ったねじを一本だけ取り出して部品に取り付ける作業を、人間が遠隔操作でできます。
直近の決算は振るわない企業が目立ちますが、新型コロナがもたらすニューノーマル時代にロボットの重要性はいっそう増すと思われます。
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