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脱ガソリン車 カリフォルニア州義務付け 【10月1日(水)】

米国カリフォルニア州のニューサム知事が、ガソリン車の販売を禁止する方針を打ち出しました。


ニューサム知事は、2035年までに、カリフォルニア州内で販売される全ての自動車を排気ガスを出さないゼロエミッション車にするよう義務付けると発表しました。


ゼロエミッション車:動力源から大気汚染物質や温室効果ガスを含む排気ガスを排出しない車両。電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)、自転車、電動自転車など。ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)は含まれない。


米国内でガソリン車の販売禁止時期を示したのは、カリフォルニア州が最初です。


排ガス規制は、欧州が先行していて、欧州連合(EU)は2021年に二酸化炭素の大幅な排出削減を求める規制を本格導入します。


英国は、ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2035年に禁止する予定で、フランスも2040年までに同様の規制を行う方針です。


カリフォルニア州は、全米最大の自動車市場であり、2019年の販売数は、189万台で、トヨタ自動車やホンダなど日本メーカーのシェアが47%あり、米国メーカーの30%より大きく、日本メーカーのとって最重要市場です。


ニューサム知事は、今回の方針は、他の州や国が従うべき政策であるとも述べています。


突然の規制強化案に、業界は反発していますが、特に電気自動車(EV)を持たないメーカーへの影響は、大きいと思います。


【7270】SUBARU(スバル)にとって、米国は、7割を占める最大市場ですが、水平対向エンジンが支持されていた経緯もあり、EV車を展開していません。


2020年代前半に、【7203】トヨタ自動車と共同開発したEV車を投入する予定ですが、先行きには不透明感があります。


【7261】マツダは、今年EV車「MX-30」を日本と欧州で発売しますが、米国投入は決定しておらず、出遅れています。


トヨタ自動車も。2019年に米国で販売した自動車は、ハイブリッド車(HV)が多く、EV車はほとんどありません。


トヨタ自動車は、現在カリフォルニア州でシェア1位ですが、今後は、戦略変更が求められる可能性があります。


欧州メーカーは、先行していて、ダイムラー2039年に新車全てを、ゼロエミッション車にする方針ですし、フォルクスワーゲンも同様にEV車への移行を急いでいます。


米国のテスラは、全米で、EV車を24万台販売していますが、これは、全米のEV車の8割のシェアを占めています。


今回の方針で最も恩恵を受けるのは、同社だと思われます。


フォードはフォルクスワーゲンとEV車の共同開発に取り組み、GMも全車の電動化を目指していて、【7267】ホンダとの協業を決めました。

 


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