料理宅配員が急増 外食の新業態【10月22日(木)】
料理宅配ビジネスが、外食産業の姿を変え始めました。
料理宅配の配達員の数は、4万人に達し、外食店が雇用を減らす中で、新たな雇用の受け皿になっています。
料理宅配は、「ウーバーイーツ」と【2484】「出前館」の大手2社の他に、「menu」や「チョンピー」などがあります。
9月に、ドイツ大手のデリバリーヒーローが、「フードパンダ」のサービス名で参入しました。
配達員は、都合のいい時間に働く個人事業主の形態をとり、複数の会社に登録している人も多くいます。
配達員が多いのは、「menu」で3万5,000人、「出前館」は、6,000人、「チョンピー」は1,000人で延べ4万2,000人ですが、「ウーバーイーツ」と「フードパンダ」は非公表なので延べ人数は、さらに多くなります。
料理宅配市場の拡大に伴い、今後も配達員の数は、増えそうです。
加盟店数は、延べ11万店を超えていて「ウーバーイーツ」は6万3,000店、「出前館」は、3万店を超えています。
国内の外食売上高は、コロナ感染拡大の影響で、3月~8月まで前年同月比で、15~40%減が続いていて、主要外食企業100社では、すでに1,000店舗以上の閉鎖が決まっています。
コロナに関する解雇や契約を更新しない、雇止めが、6万人に達しますが、そのうち17%にあたる1万人が、飲食関係です。
料理宅配が、その受け皿となりそうで、「ウーバーイーツ」によれば、コロナ後は、外食産業経験者が、増加しているとのことです。
宅配の急拡大は、店内飲食が主流でした、外食の形態を変え始めました。
4月30日に、丸亀製麵を運営する【3397】「トリドールホールディングス」が「ゴーストレストラン研究所」という会社に出資しました。
「ゴーストレストラン研究所」は、実店舗を持たずに、小さなキッチンで調理を行う、デリバリー専門の業者で、配達は「ウーバーイーツ」や「チョンピー」などの宅配業者に委ねます。
調理のための施設は、一ヶ所なので、共通の食材を使用でき、コスト負担の重い原材料費が抑えられます。
「出前館」は、宅配専門の厨房を併設した施設を都内に新設する予定です。
一方で、宅配配達員の労働環境の悪さが、表面化しつつあります。
年収200~300万円が一般的で、歩合制で収入が安定しない人が多く、個人事業主のため、事故時の補償などセーフティーネットが、十分ではありません。
外食産業の新しい業態としての、宅配サービスの定着には、配達員の待遇改善など労働環境の改善が不可欠になります。
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