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コロナ禍  経済回復はまだら模様【10月29日(木)】

緊急事態宣言から半年が過ぎ、経済活動が、正常化に向かいつつあります。


人出や消費が、戻りつつありますが、回復のスピードは、まだら模様で、自動車が順調な一方で、百貨店が戻りが鈍いなど、業種間でバラツキが目立ちます。


通勤時間帯に人が戻り始めていて、10月12日の午前8時の大阪駅周辺の人出が、感染拡大前を上回りました。


一方で、東京の大手町の人出は、平時の68%にとどまっています。


大手町は、在宅勤務を奨励している大企業が多く、中堅企業の多い大阪では、コロナ感染者の減少とともに、通勤客が戻ってきたようです。


名古屋や札幌なども、人の戻りが鮮明になっています。


【3099】三越伊勢丹ホールディングスの9月の売上高は、前年比64%にとどまりました。


ブランド品や高額品は堅調でしたが、スーツは低調だったそうです。


【9983】ファーストリテイリングは、「ユニクロ」の国内既存店の9月の売上高は、前年比10%増で、4ヶ月連続プラスで、在宅に向くストレッチ性の高い服が、好調だったそうです。


衣料品は、安価な普段着に需要が高まり、百貨店が強みを持つ、高級衣服は、低調でした。


JCBカードの購買データで見ると、6月には、1月後半に比べて、9割近くまで、戻りましたが、その後は頭打ちだそうです。


コロナ感染の再拡大や長雨が、影響したようです。


今後は、外出傾向が強まり、旅行や外食が伸び、一方で、今までのけん引役だった、スーパーや家電量販店が、伸び悩むとの見方もあります。


コロナ収束が不透明で、企業は、出張や会食を、以前に戻す状況にはありません。


【6702】富士通は、遠方への出張は原則禁止ですし、【6502】東芝や【4503】アステラス製薬は、会食を原則禁止としています。


インバウンドの蒸発や出張需要の激減で、8月の東京都内のホテルの稼働率は。20%で低迷したままです。


仕事帰りの、同僚との飲食機会が減って、【7522】ワタミによれば、客足は、以前の7割しか戻っていないそうです。


ただ、政府の「Go To」キャンペーン効果で、外食や宿泊の一部に戻りの動きが出ていて、旅館やホテルは、特に高級タイプが回復が顕著です。

 

【7203】トヨタ自動車は、世界の7~9月の販売台数が、前年比の85%と予測していたのが、89%まで回復しました。


特に、米国では、9月には前年比16%増と急回復しました。


雇用の裾野の広い自動車産業が、回復基調になれば、コロナ禍の経済も、平時への移行が、早まる可能性が高まります。

 


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