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ゼネコン大手4社 株価低迷 脱せず【11月17日(火)】

ゼネコンの株価が、低迷しています。


足元の株価は、業績の上方修正や、自社株買いなどで、上昇していますが、大手4社(【1801】大成建設・【1802】大林組 ・【1803】清水建設・【1812】鹿島)の株価は、1年前に比べて、大成建設が 14.2%、大林組が 18.7%、清水建設が 25.8%、鹿島が 8%、それぞれ下落しています。


日経平均株価が、1年前に比べて、11%以上、上昇しているのに対して、大きく出遅れています。


2020年度上半期、4社合計の建設受注が、2割減り、今後も、オフィスやホテルの工事需要が、縮小するとの見方もあります。


大成建設が、今月11日に発表した、4月~9月の建設受注高は、3,564億円で、前年同期比で、25%も減少しました。


コロナウイルスの感染拡大による、受注時期の遅れや、大型工事の減少が、響きました。


他の3社も、上半期の受注は、低水準で、通期計画に対する進捗率も、受注が下期に偏る傾向はあるものの、30~40%にとどまっています。


株式市場でも、オフィスやホテルの建設需要が、縮小すると予想されるだけに、投資家は、手掛けにくいようです。


更に、もう一つ、懸念されることは、以前と比べると、競争環境が、大変厳しくなっているので、各社が、受注確保のために、価格競争に走り、中期的に工事採算が、低下することです。


受注した工事が、業績に反映される、2~3年後の利益率が、低下するリスクが、高まっています。


こうした懸念は、大手以外のゼネコンにも当てはまります。


ゼネコン株は、コロナ感染拡大以前から、成長期待に乏しく、DXや巣ごもり関連などの成長株に、投資資金が、流れていました。


足元の株価の上昇は、買い戻しが主導していると思われます。


業種別日経平均株価(建設)は、1年前と比べて、11.5%安で、日経平均株価が、1年前より、11%以上高くなっているのに比べて、大きく下回っています。

 


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