GDPはプラス、しかし設備投資は低調 【11月26日(木)】
2020年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は、四半期ぶりにプラス成長に戻りましたが、設備投資は、減少が続いています。
7~9月期の設備投資は、前期比3.4%減少し、4~6月期の4.5%減に続いて、2期連続のマイナスになりました。
業績の悪化や先行きの不透明感から、企業は設備投資を抑えています。
国内の設備投資意欲は、落ち込んできていて、大型の開発案件は、まだ、進んではいるものの、中、小規模のホテルなど、従来は、相当な投資意欲があったものが、消滅しています。
10月~12月期の設備投資も、エコノミストの予想平均でも、0.3%増と微増にとどまる見通しです。
コロナ感染の再拡大や、雇用不安などで、個人消費の大きな伸びも、難しい状況にあります。
7~9月期は、4.7%増と高い伸びを示しましたが、これは10万円の特別定額給付金や政府の「Go To キャンペーン」の後押しが、大きいと思われます。
居酒屋や飲食店に、お客が戻って、完全回復するには、相当時間がかかりそうで、【3197】すかいらーくホールディングスは、2021年末までに、全店の1割に当たる、約200店舗を閉店する予定です。
内閣府の消費者態度指数でも、10月時点での消費者心理は、コロナ以前の水準には、回復していません。
住宅投資も、4四半期連続でマイナスで、コロナ禍で、企業も家計ともに投資を控えています。
米国や中国向け自動車関連などの、輸出が伸び、寄与度は内需より外需の方が、上回りました。
10~12月期も、外需が、日本経済をけん引するかは不明です。
自動車関連は、足元は好調で、非常に繁忙なようですが、欧米で新型コロナ感染が、再拡大していて、まだ安定した見通しが、立てられる状況ではありません。
10~12月期は、実質国内総生産(GDP)は、再びコロナの再感染拡大で、マイナス成長なるとの見方もあります。
近畿日本ツーリストでは、感染が急拡大している、北海道着のツアーはキャンセルがでるなど、伸びが鈍化し始めています。
株価は、上昇していますが、コロナ感染再拡大による、行動制限や自粛ムードで、実体経済は厳しさを増しています。
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