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世界同時株高 リスクマネーが集中【11月8日(火)】

11月は、世界中で、株式の記録的な上昇が、相次ぎました。


世界株指数は、過去最大の上昇率となり、日経平均株価は、月間歴代3番目の3,456円の上昇を記録しました。


米大統領選挙の結果が、固まり、新型コロナウイルスのワクチンの開発が進み、投資家が、リスクをとる姿勢が、顕著になりました。


世界株全体の値動きを表す、MSCI全世界株指数は、前月末比、13%高で、上昇率、上昇馬幅ともに1988年以降で最大でした。


米ダウ工業株30種の上昇幅は、3,137ドルで、約12%の上昇、英FT100種総合株価指数の上昇率は、約14%高で、31年ぶり、独DAX指数は、15%高で、11年ぶりの上昇幅を記録しました。


日経平均株価の上昇幅は、バブル崩壊後に反発した、1990年10月(4,210円高)以来となります。


個別には、新型コロナの影響で10月まで、出遅れていた銘柄ほど、11月は、上昇が目立ちました。


米国では、ボーイングやウーバーテクノロジーズが、1ヶ月で、5割上昇したほか、シティグループシェブロンなどの、金融株やエネルギー株も、3~4割上昇しました。


日本でも、景気敏感株の【5401】日本製鉄や【9107】川崎汽船が、3割上昇しました。


株高の背景には、金融緩和や財政出動で、通貨供給量(マネーサプライ)が急増したことがあります。


米国のマネーサプライは、19兆1,000億ドル(2,000兆円)で2019年末に比べて3兆7,000億ドル(390兆円)も増えています。


企業や家計が、抱え込んでいる預金も、増加していますが、不安が和らげば、リスク資産に資金が、流れやすくなっています。


米国上場投資信託にも、11月には500億ドル(5兆2,000億円)以上の資金が流入したようです。


先行きも強気の見方が、出てきています。


11月に、JPモルガンやゴールドマンサックスは、S&P500が、2021年末までに、20%上昇するとの予測を出しました。


ゴールドマンサックスでは、コロナワクチンの開発進展を評価し、一部の大型株だけに依存しない、全体的な株高になるだろうと見ています。


しかし、急速に楽観論に傾いた半面、反動で株価が調整するリスクもあり、業績面からは、過熱感が続いています。


日経平均とダウ工業株30種の予想PER(株価収益率)は25倍で、過去5年平均の15倍と18倍を大きく上まわっています。


世界的に新型コロナの感染が、再拡大しており、投資家が、再び、リスク回避する姿勢に転換すれば、マネーが逆回転する危険性をはらみます。

 


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