地方銀行・再編、改革が加速?【1月13日(水)】
地方銀行は、人口減少などで、経営環境が厳しさを増し、政府や日本銀行は、地銀に抜本的な改善策を求めています。
コロナウイルスの感染が、再拡大する中では、地銀には、地元の中小企業を支援する役割が、期待されています。
今月1日に、新潟県を地盤とする【7327】第四北越フィナンシャルグループ傘下の第四銀行と北越銀行が合併し、第四北越銀行が誕生しました。
県内のシェアは、50%を超え、県内最大の金融機関として責任が問われます。
5月には、三重県の【7322】三十三フィナンシャルグループ傘下、三重銀行と第三銀行が合併し、三十三銀行が、誕生する予定です。
全国の地銀の数は、半世紀で、3割減少し、99行となりますが、大手行は、同じ期間に、半減していて、再編の速度は緩やかです。
地銀の再編の必要性を唱える、菅首相の意向を踏まえ、政府や日銀からの圧力が、強まります。
政府は、今夏にも、合併統合する地銀を対象に、システム統合費などを、補助する制度を導入します。
日銀も、3月を目途に、地域金融機関向けに、新しい支援策を始めます。
経費削減や合併・統合により、経営基盤の強化に取り組む、地銀や信用金庫を対象に、日銀に預ける当座預金に、年0.1%金利の上乗せをします。
政府は、5年、日銀は、3年とそれぞれ期間を限定して、地銀に改革を迫ります。
金融庁も、今年は新たな制度を活用して、再編に踏み出す地銀が、出てくることを期待しています。
新制度の適用第一号が予想されるのは、【8362】福井銀行と福邦銀行の資本提携で、福井銀行は、福邦銀行の株式の過半数を取得し、子会社化することを検討しています。
一方で、地銀の改革は、合併・統合だけではありません。
複数の銀行が、業務提携を結ぶ動きが、広まっています。
【8331】千葉銀行、【8382】中国銀行、【8334】群馬銀行など、11行が連携する「TUBASAアライアンス」は、広域で、基幹システムの共同化などを進めます。
【8473】SBIホールディングスは、全国の10行程度の地銀との資本提携を、進める構想を掲げています。
金融庁は年内に、銀行が新たなビジネスに進出しやすいように銀行法を改正します。
地銀も、業務の幅を、広く展開できるようになりますが、経営資源に余裕がなければ、新分野への展開は困難です。
事業構造を根本から、見直せるかが、再編を進めるうえで、重要になります。
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