【公式】スナップアップ投資顧問ブログ

日本株式の専門家スナップアップ投資顧問の公式ブログ

中国・石炭火力発電増加 【3月15日(月)】

石炭火力発電を減らす国が多い中、中国では、新設が続いて、2020年には、原子力発電所30基分が、増えました。


再生可能エネルギーだけでは、増える電力需要を、まかないきれないためです。


中国の石炭火力発電所は、2020年に、3,840万kw増えました。


廃止が860万kwあったので、差し引き、約3,000万kw増加したことになります。


習近平国家主席が、2060年にカーボンゼロを目指すと表明しましたが、本格的に舵を切るには、なお、時間がかかると見られれます。


新設発電所は、最新鋭の発電機を装備し、二酸化硫黄などの排出量を大幅に引き下げ、産炭地で、発電することで、石炭輸送にかかる温暖化ガスの排出を削減する効果がある、としています。


環境負荷の大きい、旧式を廃棄して、新型に、置き換えることは、低炭素には、つながるとの考えです。


中国で、2月に公表された報告書に、石炭火力は、電力システムの安定のための重要な柱、とあり、当面は、石炭火力の活用を、続けるようです。


再生エネは、発電量が安定しにくく、電力需要に応えるために、石炭火力が、不可欠との判断です。


中国は、2020年に発電能力を、1億9,000万kw増やしました。


風力が7,160万kw、太陽光が4,820万kwで、石炭火力の増加分を、上回ってはいます。


2030年までに、CO2の排出量をピークアウトさせ。2060年までに実質ゼロにするという、習近平国家主席が、掲げた目標を、実現するために、風力、太陽光や、原子力発電を、大幅に増やす方針を掲げています。


しかし、2030年でも、火力発電が、41%を占めると予測され、公約実現には、道のりは遠いと思われます。

 


※無料で銘柄相談も承っております。
※有力な情報配信も行っておりますので下記URLよりご確認ください。

https://snap-up.jp/