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日本企業の外貨建て社債発行・過去最高 【3月17日(水)】

2021年1月~2月、日本企業の外貨建て社債の発行額が、前年同期比、34%増の、326億ドル(3兆5,000億円)にのぼりました。


長期金利の先高観が高まる中、事業のグローバル化に伴う、外貨需要の高まりや、大規模に、資金調達ができるメリットが、外貨建て社債を発行する背景にあります。


【9432】NTTは、2月に、NTTファイナンスを通じ、米ドル建て、80億ドル(8,700億円)、ユーロ建て、20億ユーロ(2,900億円)の社債発行を行いました。


NTTの筆頭株主は、日本政府なので、海外の中央政府や、政府系ファンドからの需要も多く、最終需要は、発行額の3倍に、膨らみました。


外債発行は、4年ぶりでしたが、海外投資家との関係を、深める意図もあります。


【3382】セブン&アイホールディングスは、米国スピードウェイ社の買収資金として、米ドル建てで、109億5,000万ドル(1兆2,000億円)の社債を、発行しました。


コロナウイルスワクチン接種の進展で、景気回復期待から、金利先高観が強く、明確な資金需要がある場合は、早めに調達する傾向があります。


日本企業の外債発行は、右肩上がりで、2020年は、1,125億ドル(12兆2,000億円)と過去最高でした。


【7201】日産自動車や、【4502】武田薬品工業の、1兆円を超える、大型発行も目立ちました。


発行件数も、150件と、過去10年で2番目に多く、この傾向は、3月以降も、続くと思われます。


増加の背景には、海外事業の拡大に伴う、外貨需要の、高まりがあります。


現地通貨で資金調達することで、為替リスクを回避でき、大規模な調達の場合、日本だけではなく、海外市場を使うことで、調達コストが下げられる、利点があります。


幅広い、投資家向けIR活動で、認知度を高め、今後の発行が、しやすくなる面もあります。


日本企業は、調達規模が大きく、財務が健全な場合が多いので、流動性や、信用力を意識する、海外投資家のニーズに合っています。

 

   
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