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ノリとワカメが安値・コロナ感染拡大の影響 【3月30日(火)】

ノリとワカメの卸値が、6年ぶりの安値となっています。


新型コロナウイルスの影響による、在宅勤務や外出自粛で、コンビニのおにぎりや、飲食店での需要が減りました。


家庭での消費は、増えていますが、外食での需要の減少を、補い切れていません。


全国のノリの収穫は、3月で、ほぼ終了します。


佐賀県熊本県兵庫県などが、主な産地です。


今年の全国の生産枚数(縦21㎝・横19㎝)は、65億枚弱と、前年を下回る見通しです。


しかし、2月末の産地での卸値は、昨年より15%安い、1枚が11.31円と、6年ぶりの安い水準にとどまっています。


背景にあるのは、コロナ禍での需要の変化です。


日本の、ノリの総需要枚数は、年間80億枚ですが、在宅勤務や外出自粛の影響で、コンビニのおにぎりの需要が、3.5億枚減ったと見られます。


すし店や、温泉旅館の朝食向けも低迷しました。


家庭でのノリの消費は増えたものの、外食での落ち込みを、補いきれませんでした。


海洋環境の変化も、影響しました。


年明けまでは、生産量も質も、安定していましたが、2月以降、暖かな日が続き、高水温のよる生育の遅れや、病害が発生しました。


ワカメも今年は、安めです。


全国の生産の7割を占める、三陸では、3月の塩蔵ワカメの卸値は、1㎏あたり620~650円と、6年ぶりの安値になっています。


生育の遅れに加えと、コロナ禍で、飲食店向けが苦戦しています。


3月中旬までの、宮城県の生産量は、前年の、25%減で、販売金額は、4割減となっています。


ワカメは、低カロリーで、食物繊維やミネラルが豊富なので、長期的には、需要は伸びています。


コロナ太りを気にする人も多く、昨年度の生産量は2万5,000トンで、前年度を2割上回り、過去5年間で最高でした。

 

  
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