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コメの輸出が13年連続で増加 【4月27日(火)】

日本のコメの輸出が、13年連続で増えました。


2020年の輸出量は、前年比、13%増の1万9,687トンでした。


アジアで、品質の良い、日本産米への需要が増えたところに、コロナ禍に伴う、巣ごもり消費が、重なりました。


4月20日には、全国農業協同組合連合会(JA全農)が、中国の国有大手の、中糧集団にコメを供給すると発表しました。


中国でも、日本産米は、柔らかな食感と香りのよさで人気を博しています。


コメの国内生産量は、年間770万トンを超します。


一方で、輸出は、圧倒的に少ないのですが、着々と伸びています。


2020年の輸出量は、2007年(940トン)の21倍で、金額は、53億1,100万円と10倍になっています。


金額ベースでは、前年比、15%増でした。


輸出量、金額ともに過去最高です。


輸出先は、香港が最多で、前年比、28%増の6,978トンで、輸出量全体の、35%を占めます。


輸出金額も17億9,600万円と、31%増えました。


2位のシンガポールは、3,696トンと5%減りましたが、3位の台湾は、2,004トンと59%増えました。


2020年初めからコロナ禍で、内食が増え、小売店での販売が伸び、秋以降は、現地の日本食レストランや、回転すし店などが、営業を再開しました。


コメ卸最大手、神明ホールディングス傘下の神明は、2020年の輸出5,600トンの、5割近くが香港向けです。


現地の富裕層や、駐在日本人に加え、グループの元気寿司の現地店舗に、コメを供給し、客層を広げています。


輸出単価が、下がったことも、輸出増の一因です。


2007年には、1キロ561円だった価格は、2016年以降は、270円前後で推移しています。


輸出向けの、市場開拓用米の存在が大きく、宮城県では、早く収穫でき、収量の多い、「つきあかり」を、輸出用に生産しています。


次に狙うのが、中国本土です。


中国本土向けは、中国政府の認可を受けた、精米工場や、くん蒸倉庫からでないと、輸出できず、2020年の輸出量は、1,002トンと、わずかです。


今回のJA全農の中糧集団との連携は、コメの輸出増に、弾みをつける狙いもあります。


政府は、コメや、コメ加工品の輸出額を、2019年の52億円から、2025年には、125億円に増やす予定です。

 


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