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インド支援・外交上の意図が見え隠れ【5月10日(月)】

コロナ感染が爆発的に拡大している、インドに対し、欧米など40ヶ国以上が、支援を表明しました。


相次ぐ医療支援の表明には、インド太平洋地域の要衝である、インドを引き付けようとする、外交上の意図が透けて見えます。


1日当たりの新規感染者が、世界最多の40万人にのぼり、死者数も3,000人を超え、病床や酸素が不足し、医療体制が崩壊しつつあります。


危機的状況に、各国がインドへの支援表明に乗り出しています。


米国は、1億ドル分の医療物資を供給する、方針を示しました。


1,100本の酸素ボンベ、2万回分の抗ウイルス薬レムデシベル、2千万回分のワクチンを生産できる原料を提供します。


ドイツが人工呼吸器や医療用マスク、フランスが液体酸素、英国が酸素濃縮器などの供給を表明しました。


日本も.4月30日に人工呼吸器と、酸素濃縮器を提供する手続きを始めました。


インドは、世界最大のワクチン製造能力がありますが、感染の急拡大で、ワクチンの供給不足が、深刻になっています。


インドでの感染拡大を放置すれば、世界にとってリスクとなるため、支援自体は、不自然ではありませんが、単なる人道支援ではなく、外交上の思惑も見えます。


インドのモディ首相とロシアのプーチン大統領は、ロシア産ワクチン、スプートニクⅤのインドでの生産と、外務防衛担当閣僚協議の新設で合意しました。


中国も、インドの必要に応じて支援と協力をすると申し出ています。


いまのところ、中国と国境の係争地域で対立するインドは、中国のワクチン外交への警戒感は高いのですが、迅速な支援が、切実になっていることは、間違いありません。


中ロにすれば、迅速な支援が成功すれば、クアッド(日、米、豪、インド)にくさびを打つことができるとの読みがありそうです。


クアッドとしても、結束の強さを示すため、実効性のある支援が問われます。

 


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