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南太平洋のキリバス・中国が滑走路を改修【5月25日(火)】

南太平洋の島しょ国、キリバスで、中国政府が、老朽化した滑走路の改修資金の支援を実施することが、わかりました。


滑走路は、民生用とされますが、過去には、軍事用に利用された経緯があります。


キリバスは、米国とオーストラリアを結ぶ、海上交通路周辺にあり、米国は、中国の太平洋での、勢力伸長に、警戒感を強めると見られます。


滑走路は、赤道付近にある、カントン島にあり、中国は、まず、滑走路改修に向けた、調査費用の支援を実施します。


改修は、同島を高級リゾートにする、計画の一環で、完全民生利用のためであり、非軍事の事業と主張しています。


キリバスは、2019年9月に、2003年から外交関係のあった、台湾と国交を断絶し、中国との国交を樹立しました。


キリバスは、2020年1月に中国が進める、広域経済圏構想「一帯一路」で連携する文書に署名しています。


これをうけて、滑走路の改修事業も、本格化したものと思われます。


キリバスは、人口12万人で、経済規模は小さいのですが、約360万㎢と、世界有数の排他的経済水域を持ち、軍事的要衝にあります。


キリバスの北にある、マーシャル諸島には、米国が、ミサイル実験基地として使用する、クエゼリン島があります。


カントン島の滑走路は、第2次世界大戦中には、米国が、爆撃機の離着陸に利用しており、近隣にはジャービス島など、米国領が点在しています。


中国の援助は、米国を意識した動きと見られます。


中国は、キリバスが台湾と国交を樹立する以前には、外交関係を持っており、首都タラワには、中国が設置した、衛星追跡施設があり、2003年まで、使用されていました。


民生用とされていましたが、クエゼリン島の米軍基地の監視に使われていたとの疑惑もくすぶっています。


南太平洋の島しょ国は、コロナウイルス対策で、外国人の入国を厳しく制限しています。


コロナ終息後には、中国の動きが、活発化するとの見方は多く、軍事利用なインフラを建設すれば、米国や豪州との対立が、深まりそうです。

 


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