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中国・グレーゾーン戦術 【6月23日(水)】

中国福建省に近い、台湾・馬祖列島に、多数の浚渫船が訪れ、海底の砂を浚っています。


中国の建設工事で使用する、コンクリートに、使用するためです。


中国の台湾統一への圧力であり、武力を使わずに脅威を高める、グレーゾーン戦術の一環です。


暗闇の中で、何時間もかけて、海底から砂を採取する船が、馬祖列島に、時には、何百隻も現れます。


馬祖列島は、台湾の一部ですが、中国本土からは、20㎞程度しか離れていません。


20世紀前半の、中国共産党と国民党の内戦から、台湾海峡危機の時代のかけ、列島は、中台緊張の最前線にありました。


馬祖列島は、中国が最近使い始めた、グレーゾーン戦術の舞台となっています。


中国の民兵や、漁民が、居座ることで、相手を威嚇し、挑発します。


中国からの浚渫船が、本当に、民間の船なのか怪しいものです。


中国側は、浚渫船が馬祖列島の近くで、違法操業している事実を、否定していますが、中台両岸の緊張が、高まるにつれて、浚渫船の数が急増しています。


台湾の沿岸警備隊が、周辺の海域から、追い払った、中国浚渫船の数は、2020年には、552隻で、前年の5倍以上でした。


台湾全体では、2020年には、4,000隻を追放しました。


中国は、台湾を、核心的利益の一つだと位置づけ、武力による統一を排除していません。


台湾が、民間の浚渫船に、軍事力を行使すれば、中国に、軍事介入の口実を与えてしまいます。


こうした戦術は、フィリピンに対する、中国の行為と似ています。


フィリピンが、排他的経済水域(EEZ)の範囲内だと主張する、南沙諸島の周辺には、3月以降、多くの中国船が、停泊しています。


台湾は3月に、米国と沿岸警備に関する覚書を交わしました。


中国人民解放軍による、グレーゾーン戦術に特化した内容で、中国の挑発に対する、米国と台湾の協力体制が強まっています。

 


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