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木材の輸出が活況・中国や米国向け【6月28日(月)】

中国や、米国向けに、木材の輸出が増えています。


中国向けは、製品の梱包材や、フェンス材に加工する、丸太の需要が旺盛です。


住宅需要が堅調な、米国向けには、角材や、板材の輸出が増え、単価も上昇しています。


2020年の中国向けの、丸太の輸出量は、115万7,000㎥と、前年比、22%増えました。


丸太輸出全体の、8割超が中国向けで、2021年1~4月も43万4,000㎥と、前年同期を51%上回っています。


輸出価格も急上昇していて、中国向け、すぎ丸太の輸出価格は、2021年6月積みで、5月に比べ、6%も高くなって、3月の最高値を上回りました。


中国の、米国向け海上コンテナ輸送は、高水準が続いていて、部品や製品の梱包材や、家のDIYに使う、製材品向けの木材需要が旺盛です。


中国は、過去、丸太を多く調達してきた国からの輸入が減り、日本産の丸太を、代替調達しています。


中国は2020年11月に、丸太輸入量の1割を占める、豪州からの輸入を停止しました。


新型コロナウイルスの調査を巡る、関係悪化が、背景にあります。


2割を占める、ロシアは、加工度の低い、丸太の輸出を抑制していて、2022年からは、針葉樹丸太の輸出を、全面禁止する方針です。


日本では、今まで中国に輸出してきた、低質の丸太だけではなく、住宅建材にも使える品質の丸太にも、注文が来ています。


米国向けには、角材や、板材などの製材品の輸出が増えています。


2020年の輸出量は5万2,000㎥と、2019年の2.1倍になりました。


2021年1~4月も2万4,000㎥と、前年同期の2.3倍、4月単月では、昨年4月の3倍近くになっています。


米国では、昨年夏から、住宅需要が旺盛で、木材価格が急騰しました。


不足分や、廉価な製品を海外から補うため、日本からも、庭を囲うフェンスなどに使う製材品を輸入しました。


国内でも、国産材の引き合いは、強まっています。


しかし、製材各社は、長期的に安定した需要が見込める、北米向けを中心に、海外で販路の確保を目指しています。

 


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