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近赤外線でがん治療・光免疫療法 【6月30日(水)】

光をあて、がん細胞を破壊する、光免疫療法が、注目を浴びています。


2020年9月に、頭頸部がんを対象に、世界に先駆けて、日本で承認されました。


開発者の米国立衛生研究所の小林久隆主任研究員によれば、将来的には、8~9割のがんに使えるようになるそうです。


今年になって、光免疫療法関連の論文が、倍に増え、小林久隆主任研究員のもとには、講演依頼が後を絶たないそうです。


光免疫療法は、抗がん剤、手術、放射線、がん免疫療法に次ぐ、第5のがん治療法と期待されています。


患者には、がん細胞の表面に結合する、抗体を点滴し、投与から1日後に、特殊な針などを使い、近赤外線をがん周辺にあてます。


抗体には、光にあたると、反応する色素がついていて、色素が化学反応を起こして、がん細胞を破壊する仕組みです。


壊れたがん細胞からは、がんの目印となる分子が出ますが、免疫細胞が目印を覚えていて、残るがん細胞を攻撃する、効果も期待できます。


局所を治療するので、脱毛や、下痢などの副作用が、起こりにくいと言われてます。


2020年に、楽天メディカルジャパンが、日本で、製造販売の条件付き承認を取得し、今年1月に新薬アキャルックスを実用化しました。


国立がん研究センター東病院など、約20の病院で治療が受けられます。


治療で、近赤外線をあてるのは、1回につき5分程度で、1回の医療費は、薬代が約400万円ですが、4回まで保険の対象となります。


高額ですが、既存の治療では、効果の出にくい患者を救える可能性があり、海外の治験では、再発した頭頚部がんの4割で、がんが縮小したり、なくなったとのことです。


長所は、手術、放射線、免疫役など、他の治療と併用しやすいことがあります。


将来は、まず体へのダメージの小さい、光免疫療法を試し、治らなけば、外科手術や、放射線抗がん剤治療などを行うのが理想です。


国立衛生研究所では、他の治療を行う前の、頭頚部がん患者を対象に、今夏から治験を始める予定です。


子宮頸がんや乳がんの治験も視野に入ります。


使う抗体の種類を変えれば、他のがんにも使えると言います。


国内では、食道がんで治験が進んでいます。


現在、数種類の治験が、世界の数十施設で、進んでいるそうですが、ここでどれだけの効果を示せるかがカギになります。

 


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