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ウナギのかば焼き・価格が春先から上昇 【7月2日(金)】

ウナギの需要が増え、相場が高くなるのは、例年、7月の土用の丑の日ですが、今年は、かば焼きの卸価格が、春先から上がり始めています。


コロナによる巣ごもり生活で、プチ贅沢として、1年を通して、食卓に上るように需要が変化してきました。


ウナギは、平年、土用の丑の日の前後の、7~8月に3割が消費されます。


ところが、2020年は、夏以降も需要が続き、総務省の家計調査によれば、ウナギのかば焼きの支出金額は、2020年5月から2021年4月まで、前年同月を上回り続けています。


日本で流通するウナギのかば焼きの6割は、中国産だと言われていますが、卸価格が5月に1キロ2,800円と、4月より、4%高く、前年比では、33%高くなりました。


2020年秋以降も、需要が旺盛で、国内在庫が減り、11月からは、値上がりに拍車がかかりました。


2021年になっても、値上がりが続きました。


需要が、供給を大きく上回り、かば焼きの在庫が払しょくし、一段高となりました。


卸価格は、稚魚のシラスウナギの水揚げ量に連動しやすいのですが、大豊漁だった2020年に続き、2021年も東アジア全域で、豊漁でした。


シラスウナギの価格は、不良で高騰した、2019年の半値以下になりました。


2020年は、豊漁を受けて、土用の丑の日前後の、かば焼きの価格は、2019年に比べ、4割近く安くなりました。


今年も、同じくらいの安値が期待されましたが、流通段階で、既に高値になっていて、店頭でも、中国産かば焼きの価格が、昨年より25%程度高くなっています。


需要が、通年化したのは、すぐに食べられる利便性が、巣ごもり生活に、マッチしたからです。


意外な追い風は、近年、流通各社が取り組んでいる、フードロス対策です。


絶滅が危惧されるウナギが、毎年、土用の丑の日後に、大量廃棄されることが問題視されてきました。


ロスが出ないように、予約販売に取り組むと同時に、注力したのが、保存のきく商品の開発でした。


真空パック商品なら、通常のトレー販売の10倍の賞味期限があり、コロナ禍で、買い物頻度の減るなかで、保存が利く備蓄食材としての売れ行きが伸びました。


外食店でも、テイクアウトメニューに、力を入れところも多く、2020年は、真空パックのかば焼きの売り上げが、例年の、3割増しになり、減収幅が少なくてすんだケースも、ありました。


今年の土用の丑の日は、7月28日です。

 


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