【公式】スナップアップ投資顧問ブログ

日本株式の専門家スナップアップ投資顧問の公式ブログ

太陽光発電・主力電源化が本格化 【7月19日(月)】

経済産業省が、7月12日に、2030年には太陽光発電がのコストが、1kw時あたり、8円台前半~11円台後半となり、11円台後半以上の原子力発電より安くなるとの試算を示しました。


太陽光の主力電源化が、本格化します。


しかし、用地問題や送電線への接続、バックアップ電源など、課題は多くあります。


政府目標では、2030年度に温暖ガスの排出量を、2013年比、46%以上削減します。


目標達成には、全体の2割弱を、太陽光で賄う必要があります。


液化天然ガス(LNG)、石炭、原子力と同水準まで、増やす必要があります。


2019年度の発電量で、太陽光は、7%にとどまります。


2010年のメガソーラーの発電コストは、1kw時あたり、30.1~45.8円でした。


火力や原子力に比べて高く、固定価格買い取り制度(FIT)で、普及を後押ししました。


太陽光パネルの価格が下がることは、期待されます。


経産省が示した、1kw時、8円台前半~11円台後半は、原子力、石炭、LNGより安く、優遇策を弱めても、発電事業者が、自立経営できる環境が整います。


太陽光は、天候により発電量が左右されるので、バックアップを担う発電所を備える必要があり、経産省の試算には、織り込んでいません。


試算通りコスト削減が実現しても、事業者の採算ベースは高くなる可能性があります。


山間部での造成費や、遠く離れた送電網につなぐ費用が、重なるためです。


太陽光は、2019年度の5,580万kwから、2030年度の1億1,000万kw以上に引き上げることが、検討されています。


環境省は、設置可能な、公的建物の5割に、太陽光パネルを導入し、2,000万kw分を賄うことを検討していますが、さらなる用地確保も、必要になります。


現状、事業用太陽光発電所の設備費は、1kwあたり13万円で、世界平均の約2倍です。


平地の少ない日本では、大規模な開発が難しく、割高になります。


太陽光と陸上風力を合わせた、平地面積あたりの発電量は、先進国で日本は最大です。


日本は1㎢あたり59万kw時で、ドイツの56万、英国の21万、フランスの11万、米国の6万を超えています。


用地確保は、すでに壁になっていて、山地や森林を切り開いて太陽光発電所を設置する事例は増えますが、土砂災害や水害などのリスクが指摘されています。

 


※無料で銘柄相談も承っております。
※有力な情報配信も行っておりますので下記URLよりご確認ください。

https://snap-up.jp/