外国人投資家・日本が強みを持つ分野に買い【7月21日(水)
2020年度の日本株の外人保有比率は、30.2%と前年度より0.6ポイント上昇し、3年ぶりに、30%を超えました。
全体の外国人保有比率は上昇しましたが、新型コロナ禍からの景気回復を見据え、中長期的な成長の観点から、銘柄の選別が進んでいます。
東証33業種でみると、19業種で増加し、金属製品やサービス業などの伸びが大きかった。
外国人投資家は、中長期的な成長性を評価し、半導体素材や、ゲームなど、日本が強みを持つ分野の企業に投資する傾向があります。
日経500種平均株価の構成銘柄で、増加率の大きい企業には、電子部品、半導体素材、製造工程部品などの関連銘柄が並びます。
空前の半導体好況や、高速通信規格5G投資など、コロナ禍からの経済回復を見据えた設備投資が活況です。
【4272】日本化薬は、英運用会社のシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、1年間で保有比率を、約10ポイント高めました。
テレワーク機器の需要増加で、半導体封止や基板用エポキシ樹脂が、好調に推移しています。
半導体製造装置用の流体制御機器や、空気圧機器を手がける【6407】CKDも外国人の買いを集めました。
プリント配線基板の【4062】イビデンや、5G関連が好調な【6754】アンリツなども上位に顔を出します。
コンテンツ銘柄では、スマホゲーム開発の【3656】KLabが、13ポイント上昇し、【9468】KADOKAWAも、8.8ポイント上昇しました。
一方で、外国人持ち株比率の下落が目立ったのは、造船、金融、エネルギーなどです。
下落首位の【7003】三井E&Sホールディングスは、造船やディーゼルエンジンなど船舶関連の競争力の落ち込みが響きました。
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