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欧州各国・南シナ海へ軍艦派遣【8月16日(月)】

英国海軍の空母クイーンエリザベスを中核とする、空母打撃軍が、5月に英国を出発、7月中旬にインド洋に到着し、インド海軍と共同訓練を行いました。


その後、7月最終週に南シナ海に入り、数日、同海域を航行した後、台湾の南のルソン海峡を経由して、フィリピン海に到達しました。


フィリピン海では、米国、日本、豪州、フランス、韓国、ニュージーランドの空軍や海軍と大規模な合同演習を実施します。


英国空母を交えた訓練は異例で、訓練の重要性を物語っています。


空母打撃軍は、9月には日本に到着する予定です。


フランスも、5月末、攻撃艦とフリゲート艦を、中国が軍事拠点化を進める、南シナ海南沙諸島周辺を航行させました。


年初には、すでに攻撃型原子力潜水艦南シナ海に派遣していて、月内に、フランス空軍の戦闘機や輸送機が、豪州からインドまでに至る東南アジアの空域で、大規模な訓練を実施する予定です。


ドイツも2日にフリゲート艦「バイエルン」が、インド太平洋地域に向かって出発しています。


同艦は南シナ海を横断する見込みです。


英国のウォレス国防相は、パートナーとの協力で、「民主主義的価値を守り、共通の脅威に取り組むことに尽力する」と述べています。


英仏は、日米と共に、中国の南シナ海についての主張と活動は、国連海洋法条約違反であるとの立場を示しています。


地理的に遠く、直接的利害を有さないように見える、南シナ海の紛争に英仏が関与度を高めようとしている背景には、経済成長が著しいアジア太平洋での存在感が、今後の自国の地位に大きく影響するとの認識があるからです。


アジア太平洋地域の成長を取り込むうえで、対中国政策は極めて重要です。


英仏は、国連安保理事会の常任理事国としての影響力と合わせて、中国に対する外交的な立場を強化できると見ています。


実際に中国は、英仏の動きに神経をとがらせています。


ASEAN各国の立場は複雑で、インドネシアは、欧州各国の軍艦派遣は、中国に南シナ海海域が、中国のものではないことを示すうえで有効であると好意的です。


一方で、米国も欧州も、過度に中国を刺激する行動は、慎むべきだと釘をさしています。


インドネシアを含め、東南アジア諸国の多くは、中国との経済的結びつきが強く、新型コロナウイルスのワクチンも依存しています。

 


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