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宮崎、鹿児島・売れるものを作る農業 【8月24日(火)】

農業の競争力に、大きな差が生じています。


過去5年間で、全国の1,741市区町村のうち、6割の974が産出額を伸ばした一方で、4割は減少しました。


農林水産省が発表した2019年の農業総産出額は8兆8,938億円で、都道府県別では、北海道が1兆2,558億円と、1960年以来、首位を守りました。


2位以下は、鹿児島県、茨城県、千葉県、宮城県熊本県の順でした。


1960年時点では、新潟など、米どころが上位でしたが、コメ需要の低下もあって、農業の内容が一変しました。


台風被害を防ぐため、稲作から畜産や園芸への転換を進めた、宮崎県など、九州の台頭が目立ちます。


自治体別の産出額でみても2019年のトップは、宮崎県都城市で、877億円、2014年比の増加率も首位は、74%増の宮崎県日向市、2位は61%増の鹿児島市でした。


都城市も33%増の33位に入っています。


日向市は、県やJAなどと取り組んだ、高級マンゴー「太陽のタマゴ」や畜産などで生産力を高めました。


主力の養鶏でも、作業効率を向上、鶏肉の出荷回数を、4.5回から5~6回に引き上げました。


宮崎県では、関係者が一丸となって競争力向上に取り組み、作ったものを売るのではなく、売れるものを作るを目標に据えました。


都城市は、1960年以降、稲作から畜産への転換を進めて、2019年に産出額で、初めて首位になりました。


主力の宮崎牛は、全国大会で史上初の3連覇を達成し、首都圏などの大消費地での評価を高めました。


増加率2位の鹿児島市も鹿児島黒牛や黒豚を自治体と連携して知名度を高め、2010年代からは、輸出にも力を入れています。


宮崎牛と鹿児島黒牛は、2017年に国が保護する、地域ブランドに登録されました。


宮崎牛は、種牛の一元管理を全国で初めて行ったと評価され、鹿児島黒牛は、遺伝子解析など先端技術を使い、改良に取り組んだことが評価されました。


地域ブランドに名を連ねている神戸ビーフや特産松阪牛と肩を並べました。

 


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