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夜食にカレー 【9月1日(水)】

夜食といえば即席ラーメンを思い浮かべる人が多いと思います。


太るかも知れないが、無性に食べたくなる深夜のラーメンはまさに禁断の味です。


そんな夜食ラーメンにカレーが挑戦状をたたきつけています。


【2810】ハウス食品は、今年2月に「やさしく夜遅カレー」を売り出し、敢えて深夜の時間帯に挑戦しました。


ハウス食品は言うまでもなく、ルーやレトルトなど家庭用カレー市場ではトップシェアです。


同社が消費者の食の悩みを調査したところ、20~30代女性を中心に夜遅い時間の食事に困っているとの回答が多くありました。


仕事で遅く帰った時に自分では作りたくないが、しっかり食べたい、でも太りたくはないとのこと。


そこで、程よい刺激があって食べやすいカレー食を作ろうと考え、レンジで温めるだけのスープタイプのカレー「やさしく夜遅カレー」を考え出しました。


油脂や小麦粉を極力減らすことでカロリーを90㎉に抑制、野菜を中心とした味づくりで罪悪感を最小にしました。


即席めんのトップメーカーの【2897】日清食品は、カレー系ライス食には、1975年と以外に古くから参入しています。


しかし、カレーは家族食としての色合いが濃く即席食品としてはレトルトカレーがあり、なかなか入り込む余地がありませんでした。


単身世帯が増え、炊飯器でごはんを炊くことが面倒と考える消費者が増えました。


日清食品は、手軽さと食べやすさを追求し、2014年に、レンジで温めるだけの「カレーメシ」を投入しました。


2016年にお湯をかけるだけのタイプに切り替えると「カレーメシ」の売り上げは2倍に伸びました。


レンジだと屋内に限定されますが、お湯かけタイプだとキャンプなど屋外でも利用できます。


今年3月に売り出した「58%カレーメシ」は「夜遅カレー」同様に罪悪感ニーズを想定しました。


通常の「カレーメシ」のコメの量は茶碗一杯分ですが、「58%カレーメシ」はおにぎり1個と炭水化物が少なくなっています。


この結果、太ることを気にする50代以上の男性や女性からの支持を集めました。


人口が減る中、モノの価値をアピールするだけではもはや限界があり、モノの価値を発掘することが市場活性化の条件となります。


「夜遅カレー」や「カレーメシ」「58%カレーメシ」はそのひとつで、新しい価値を発掘したといえます。

 


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