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半導体不足・新車納期に影響 【9月24日(金)】

半導体不足や、東南アジアのコロナ感染拡大の影響で、自動車減産が広がっています。


【7267】ホンダは、8~9月の国内生産を計画比、6割減産すると発表しました。


2021年度の減産は、日本車全体で100万台を超え、【7203】トヨタ自動車や、ホンダの国内販売では、納期が、1年を超えるものも出てきました。


ホンダは、8~9月に鈴鹿製作所などの稼働を一時停止し、10月上旬には、鈴鹿と狭山工場で、4割減産します。


2工場で生産する、軽自動車「N-Box」や、ミニバン「ステップワゴン」などの供給が細る見通しです。


現時点での日本車6社の減産規模の見通しは、合計105万台です。


【7269】スズキや、【7270】SUBARUも追加の稼働停止を迫られています。


ホンダは、2021年度の世界販売が、従来の見通しより15万台少ない485万台になるとしていますが、達成は不透明です。


2021年の世界の自動車生産は、半導体不足の影響で、当初予想より700万台~900万台減ると見られます。


1~9月で、560万台、10~12月で140~340万台減少する可能性があります。


車向け半導体の供給が安定するのは、2022年後半と予測されますが、2022~2023年までは、解消しないとの悲観的な声もあります。


減産は、販売現場を直撃しています。


ホンダでは、出荷まで、新型の多目的スポーツ車(SUV)「ヴィセル」の一部で、1年以上、軽自動車「N-ONE」の一部で、半年以上かかります。


トヨタでも、「ハリアー」や、「ヤリスクロス」の納期が、9~10月の減産の影響で、5ヶ月かかっています。


販売会社は、減産が続き納期が遅れると経営が、苦しくなります。


人気SUV「ランドクルーザー」は、減産前にすでに、納期が1年以上でしたが、足元では、2年以上に伸びています。


海外への転売目的で、国内の需給のひっ迫を防ぐため、購入希望者に、国内で個人で使うとの同意をとって、販売しています。

  
スズキの人気車「スイフト」も通常は、1ヶ月で納車できますが、3~4ヶ月待ちとなっています。


メーカーも、部品不足を生産の工夫で、乗り切ろうとしています。


【7201】日産は、小型車「ノート」や米国向けSUV「ローグ」など、売れ筋商品に優先的に、半導体などの部品を配分する取り組みを始めました。


市場での、需給予測の精度を高めて、減産幅を最小化します。

 


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