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和ろうそく・輸出が2倍に 【10月13日(水)】

明治時代から続く、和ろうそく店、高沢商店(石川県七尾市)の輸出額が、2年間で倍増しました。


植物を主原料としていて、職人が手作りするため、すすが出にくく、部屋や仏壇を汚しません。


世界的な環境意識の高まりや、コロナ禍の巣ごもり需要を背景に、世界10ヶ国以上から引き合いがあります。


和ろうそくは、米国やカナダ、欧州では、高級日用品店に並んでいます。


価格は、5本入りで、8,000円~10,000円と、国内より割高ですが、リピーターが増えています。


海外の消費者が支持する最大の理由は、主原料が、植物である点です。


ロウは、ハゼや菜種など、5種類の日本の植物で作り、芯は、和紙と灯芯草(イグサ)で作ります。


炎は大きく、和ろうそく特有の炎の揺らぎを実感できます。


秘訣は、芯の中心部の極細空洞にあります。


職人が、明治時代から試行錯誤して、編み出した特殊な構造で、酸素を取り入れやすく、火がよく燃えます。


高沢商店では、2005年のパリ見本市への出店を機に、海外展開を考えていたところ、世界では、ろうそくの使い道が、日本とは全く違うことに気がついたそうです。


仏事や寺の業務用が中心の国内に対して、海外では、食卓や寝室、ヨガに使われることが多いようです。


欧米では、環境への意識が高く、植物由来の良さを伝えれば、世界を相手に商売できると確信したそうです。


輸出に際しては、食卓や部屋のインテリアを邪魔しないように、シンプルなろうそくを主力にしました。


英語版のホームページも工夫し、和の要素を取り除き、欧米人が憧れるような、ろうそくのある暮らしを紹介しています。


アジアからも注文が増え、売上高の1割を、海外が占めるようになりました。


コロナ禍の影響で、国内の法事や祭りが中止となり、ろうそくの販売は、大きな打撃を受けました。


オンラインショップをリニューアルし、SNSでは、ろうそくのあるゆとり時間を提案しました。


次第に若い世代から、「1日の終わりに灯すと気持ちが切り替わる」とか「炎の揺らぎにリラックスする」といった反響が、寄せられるようになりました。


オンライン販売は、コロナ禍以前に比べて、3~4割拡大しました。


仏具売り場ではなく、和食器売り場に並べる店も増えています。

 


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