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世界の新車販売が大幅に減少・売上高減少 24兆円 【10月21日(木)】

【7203】トヨタ自動車は、11月の世界生産を、従来の計画から、15%減らすと発表しました。


部品不足に伴う新車の減産が、長期化していて、日米欧中の主要4市場の9月の販売は、前年同月比、26%減りました。


減少幅は、3ヶ月連続で大きくなっています。


9月の主要4市場の販売台数は、428万台と、26%落ち込みました。


7月は10%、8月は16%落ち込んでいて、3ヶ月連続で、減少幅が広がっています。


20%以上落ち込むのは、コロナ感染拡大で都市封鎖などが相次いだ、2020年5月以来、16ヶ月ぶりになります。


9月の欧州主要18ヶ国の新車販売台数は、26%減の88万台でした。


最大市場のドイツは、26%の落ち込みで、今年前半は好調でしたが、9月まで3ヶ月連続で減少し、1~9月の累計で、前年比1%のマイナスに転じました。


英国の9月の販売台数は、34%減の21万台になり、2000年以降で最低でした。


新車需要は強いのですが、アジアからの半導体の供給が滞り、足踏みを余儀なくされています。


西欧の2021年の販売台数は、2020年比、従来の2.5%増から、0.5%減の見通しとなりました。


世界最大市場、中国の9月新車販売は、206万台で、20%減と、5ヶ月連続で落ち込みました。


トヨタが36%減、【7267】ホンダも28%減となり、吉利汽車などの中国メーカーも軒並み前年割れとなりました。


2021年の新車販売は、前年並みの見通しで、コロナ禍からいち早く立ち直り、世界の新車販売をけん引した中国も、部品や電力不足で、水を差された格好です。


世界2位の米国市場は、9月は27%減の101万台にとどまりました。


8工場で操業停止したゼネラルモーターズが53%と大きく落ち込み、トヨタも24%減るなど、主要メーカーが、軒並み2桁減となりました。


日本市場は、32%減の31万8,371台で、9月としては53年ぶりの低水準でした。


米国の販売店が確保している、新車の在庫は、9月末に、100万台を下回り、24日分まで低下しました。


通常の半分以下の水準です。


在庫が適正量まで回復するには、今年いっぱいかかると思われます。


日本でも、納車期間が延び、4月に発売したホンダの新型SUVは、通常3ヶ月での納車が、1年に延びています。


品薄で車の価格は上昇しています。


米国での新車の平均販売価格は、9月に、過去最高の4万2,802ドル(約490万円)に達しました。


減産の影響で、世界の自動車大手の2021年の売上高は、最大で2,100億ドル(約24兆円)減少すると試算されます。


トヨタ自動車は、年末以降の増産を見込んで、今期の業績は据え置きましたが、減産が自動車大手の足かせとなるのは確実です。

 


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