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世界の企業で業績が拡大 【11月25日(木)】

世界の企業で、業績の回復が続いています。


2021年7~9月期の上場企業の純利益は、前年比で5割増えました。


幅広い業種で伸びた米国企業がけん引し、欧州や日本も追従しました。


一方で、中国企業は、踊り場にあります。


世界の上場企業1万5,000社の2021年7~9月期の純利益は、前年比50%増の1兆1,350億ドル(約130兆円)で、4四半期連続の増益となりました。


2020年10~12月期から、コロナ前を上回る利益水準が続いています。


地域別では、米国が62%の増益となり、利益額は全体の43%を占めました。


アップルの62%増や、アルファベット(グーグルの親会社)の68%増など、IT企業の業績拡大が続きました。


市況の上昇を受け、石油大手のエクソンモービルや鉄鋼大手のUSスチールが大幅黒字になるなど、伝統的産業の回復も目立ちました。


コロナワクチンの普及もあり、娯楽や旅客、外食なども回復し、企業全般で利益の底上げが進みました。


米国以外でも、企業業績の回復が進みました。


欧州でも、資源関連や素材を中心に増益率が58%、日本も46%でした。


日本は、好調な外需を受け、素材や、海運などが利益を伸ばしましたが、緊急事態宣言の長期化などで、鉄道や旅行など、内需関連株の出遅れが目立ちます。


日本は、他の地域に比べ、業種により好不調の分かれる、K字型回復の傾向が鮮明になっています。


中国企業の増益率は、1%とほぼ横ばいでした。


前年は、世界の主要国で、唯一増益でしたが、足元では、その反動や当局の規制強化、資源高などが足かせになっています。


ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、教育業界などに対する当局の締めつけの影響でネット広告が伸びず、3%増益にとどまりました。


中国恒大集団のデフォルト問題の影響で、不動産大手や建設業で、赤字や減益が相次ぎました。


先行きを巡っては、中国の景気減速や原燃料高が、足かせとなりかねません。


インフレは、少なくとも来春まで続くと思われ、原燃料高の影響を受けやすい製造業の業績鈍化懸念は高まります。

 


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