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中国のスパイ活動を警戒 【12月6日(月)】

英秘密情報部(MI6)のムーア長官は、11月30日、中国の秘密情報機関は、非常に高い能力を持ち、英国をはじめ世界の同盟国や友好国に大規模なスパイ活動を続けていると講演で語りました。


秘密主義で知られるMI6のトップが、公の場でスピーチするのは異例で、中国が切迫した脅威であることを物語ります。


ムーア氏は、中国、ロシア、イラン、国際テロ組織の脅威をビッグ4と名付け、懸念しました。


中国は、武力などで強制的に台湾統一を果たそうとしていると述べ、世界平和と安定への深刻な挑戦だと警戒感を示しました。


中国の南シナ海進出などを念頭におき、中国共産党の指導部は、安全保障を理由に大胆な行動を一段と好むようになっていると指摘し、「才能を隠して内に力を蓄える」という鄧小平時代は終わったと語りました。


デジタル空間で無警戒に他国からのアクセスを許すと、中国に重要な情報を抜き取られたりするリスクや、自国では制御できなくなるリスクに言及しました。


中国が、開発投資の過程で途上国に借金を強いる「債務の罠」を引き合いに「データの罠」と呼び警戒を呼びかけました。


米中間で偶発的に軍事衝突がおきるリスクにも言及し、中国が米国の対中国強硬政策を過小評価していると指摘したうえで、中国の自信過剰による誤算のリスクが現実的になりつつあると述べました。


中国が国民への監視体制を強め、それが新疆ウイグル自治区での100万人のイスラム教徒の人権侵害につながっているとの見解も示しました。


イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン制圧は、世界の過激派テロ組織の活動に、士気の向上をもたらしたと懸念しました。


MI6長官の異例の演説には、同盟国と対中国対策における連携を、より強めていくための世論対策の側面があります。


一方、中国外務省は、ムーア長官の演説について、中国が大規模なスパイ活動を行ったとの説は、全くのデタラメだと批判しました。


英国関係者の態度は、事実を歪曲し、イデオロギーの対立を引き起こすことを意図しているとも述べています。


中国が軍事力を強化しているのは、完全に国家の安全を守るためであると、強調しました。


新疆ウイグル自治区については、経済、社会は安定して発展していて、住民は安心して生活していると、人権侵害を否定しています。

 


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