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1兆円クラブ・145社  【12月28日(火)】

時価総額が1兆円以上の上場企業が、12月23日時点で、昨年末から7社増えて、145社となりました。


上場企業約3,900社のうち、大台を超えた「1兆円クラブ」は、2017年末の144社を上回り、このまま年末を迎えると過去最多となります。

首位は【7203】トヨタ自動車の約34兆2,000億円です。


コロナ禍を経て、デジタル化や脱炭素などの変化に対応できるかどうかで、選別が進んでいます。


2020年末と比較すると、新たに19社が入り、12社が脱落しました。


【3038】神戸物産、【9962】ミスミグループ本社、【6965】浜松ホトニクスの3社が、初めて「1兆円クラブ」入りしました。


神戸物産は、2021年10月期まで、7年連続で、純利益が過去最高を更新しました。


プライベートブランド商品人気をてこに、積極出店を進め、コロナ禍でも巣ごもり需要を取り込みました。


浜松ホトニクスは、「5G」関連の需要増を背景に、半導体設備向けの需要が高まり、2022年9月期の純利益は、過去最高を更新する見込みです。


19社の大半は、かつて、時価総額が1兆円以上あった再加入組です。


【4188】三菱ケミカルホールディングスや【5201】AGCといった素材やエネルギー株が、景気回復を追い風に復帰しました。


一方、1兆円を下回った企業は12社あります。


【7011】三菱重工業は、年末ベースで、17年ぶりの1兆円割れが濃厚です。


国産ジェット旅客機事業の凍結で、収益は改善していますが、利益の6割をあげる、火力発電所タービンなどのエナジー事業は、脱炭素が逆風となっています。


通勤や移動の需要が減った【9008】京王電鉄は、時価総額が4割減少し、【9007】小田急電鉄も3割以上減らしました。


「1兆円クラブ」が過去最多だった、2017年時点と比較すると、この間の変化が鮮明になります。


【1801】大成建設や【1812】鹿島などの大手ゼネコンや【7211】三菱自動車や【6753】シャープなど大手製造業が姿を消しました。


一方で、【6920】レーザーテック、【4684】オービック、【3064】MonotaRoなどデジタル化が、追い風となる企業が加入しました。


MonotaRoは、創業から約20年で「1兆円クラブ」入りを果たし、レーザーテックは4年で株価が23倍になりました。


日本では「1兆円クラブ」は145社と過去最多ですが、世界では、時価総額1兆円以上の企業は、約2,100社に上ります。


上場前でも、企業評価が、100億ドル(約1.14兆円)を超える「デカコーン」も30社あります。


世界的に見れば、時価総額1兆円は、もはや大企業とは言えなくなっています。

 


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