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韓流コンテンツの躍進・政府が産業育成 【1月11日(火)】

2021年、韓国のコンテンツ輸出額が、5年前の2倍、115億ドル(約1兆3,300億円)に達する見通しです。


2021年のコンテンツ輸出額は、新型コロナ禍による巣ごもり消費で躍進した、2020年を7%上回り、過去5年間で、92%増と大きく伸びました。


輸入額は、輸出の八分の一の水準で、減少傾向が続いています。


コンテンツ産業だけ見ると大幅な輸出超過となっています。


特に堅調だったのが音楽分野で、K-POPは、欧米でも一つのジャンルを確立しています。


BTS(防弾少年団)を筆頭に、ブラックピンクなどが続きます。


ユーチューブやファンサイトなどでの無料視聴で、広くファンを増やし、楽曲購入や、オンラインライブのチケット販売につなげています。


輸出増に拍車をかけたのが、「イカゲーム」に代表される韓国ドラマです。


米ネットフリックスで、配信から28日間で、1億4,200万世帯が視聴し、歴代最多視聴記録を塗り替えました。


日本のお家芸だった漫画も、今や、韓国勢がプラットホームを握りつつあります。


ネット大手のネイバーとカカオが、スマートフォンで、読みやすく縦にコマ送りする「ウェブトゥーン」で覇権争いをしています。


両社のプラットホームに、世界の漫画家が、作品を投稿する傾向が強まっています。


韓国コンテンツ産業の特徴は、オンラインのプラットホームを活用して世界でファンを獲得する点にあります。


人口約5,200万人の国内市場ではなく、最初から世界市場を狙って、作品を制作する傾向が顕著です。


他の産業への波及効果も大きく、韓国製品の輸出につながっています。


2021年の食品輸出額は、初めて100億ドルを突破、化粧品の輸出額は、10月までに過去最高額を上回っています。


韓国では、1998年に金大中政権が、「文化は21世紀の基幹産業になる」とし、大学に関連学科を開設するなど、コンテンツ産業育成に乗り出しました。


新設学科出身者が、音楽プロデューサーや俳優として活躍しています。


こうした長期的視野に立った人材育成も、韓流躍進を支えています。


K-POPアーチストの韓国国内売上は、3~4割程度で、海外比率が高く、日本の音楽産業との違いが鮮明になっています。

 


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