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将棋のタイトル戦・高まる広告効果 【2月24日(木)】

2020年、個人株主を大きく増やした企業があります。


みずほフィナンシャル・グループ系の不動産大手【3003】ヒューリックで、株主が増えた原因となったのが、将棋の藤井聡太現5冠です。


藤井5冠は、2020年7月に最年少で、初タイトルの棋聖を獲得しましたが、同社は、その舞台となった、棋聖戦に特別協賛しており、対局室や記者会見の席にロゴマークなどが掲示されました。


棋聖戦を通じて、同社を知った個人が、同社株に興味を持ったと思われます。


同年6月末に、4万8,000だった株主数が、12月末には、7万3,000に急増しています。


同社は、伝統文化である将棋を盛り上げ、社会貢献したいということで、棋聖戦や女流の白玲戦を応援しています。


同社では、株主数に、棋聖戦がどれだけ影響したが分からないが、法人向けの事業が殆どで、個人への知名度を上げたいという意識もなかったので、驚いたそうです。


藤井5冠の活躍で、将棋が注目を集め、広告価値も大きくなっています。


大塚製薬コナミホールディングス東海東京証券日本中央競馬会(JRA)などが相次ぎタイトル戦に協賛しています。


コロナ感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントや、コンサートなどが中止になった時期でも、将棋のタイトル戦は、予定通り行われた貴重なコンテンツです。


協賛者のロゴマークなどが長く掲示されるイベントと言えば、マラソンがありますが、丸1~2日かけて行われる将棋は、それ以上です。


将棋のビジネス上の魅力は、ここにもあります。


とりわけ飲食業界は、熱い視線を送っています。


ファンは、棋士が対局中に食べる「将棋めし」に強い関心を示します。


2021年9月の叡王戦第5局では、主催者でもある、不二家のケーキ「コロコロしばちゃん」を藤井5冠が、おやつとして食べると、通常より増産したにもかかわらず、翌日午前、全国約950店舗で、一斉に完売となりました。


新設された、2021年末のSUNTORY将棋オールスター東西対抗戦では、主催者サントリー食品インターナショナルの飲料が対局者の脇に並べられました。


同社は、緑茶「伊右衛門」のCMに藤井5冠を起用しています。


王位戦は、伊藤園が特別協賛し、「お~いお茶杯」という冠がつきました。


最近の藤井五冠は、タイトル戦の際、地元の品を注文することが目立ちます。


自らの影響力を鑑みて、対局場を提供してくれた地域に恩返ししたいという意識があるのかも知れません。

 


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