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新興企業・10~12月期決算が最高益 【3月4日(金)】

新興市場に上場している企業の2021年10~12月期の純利益は、前年同期比、4割増で、同期間で最高でした。


東証マザーズジャスダック上場企業のうち、2021年10月~12月期決算を発表した714社を対象に集計しましました。


全体の売上高は、3兆1,458億円、純利益は、40%増、1,507億円でした。


同期間では過去最高を記録しました。


売上高純利益率は、4.8%(前年同期は3.6%)で、全四半期ベースでも、2018年1~3月期以来の高水準でした。


目立つのはサービス業です。


業種別の純利益は、45%増の407億円と全業種で最高でした。


外食を中心に客数が増加し、時短協力金の計上が寄与しました。


けん引したのは、好調が続く【2702】日本マクドナルドホールディングスだけではありません。


【4837】シダックスは、オフィスや工場でのフードサービスが回復傾向にあり、資産整理を実施し、増益額が28億円と新興市場全体で3番目でした。


【2705】大戸屋ホールディングスや【9853】銀座ルノアール、イタリア料理店の【3068】WDIも黒字に転換しました。


最終黒字化した機械では【6324】ハーモニック・ドライブ・システムズの貢献が大きく、中国や欧米で自動化投資が活発化しており、産業用ロボットの関節部分に使用される減速機の販売が好調でした。


半導体製造装置向けの部品需要も伸びています。


非鉄金属は、資源価格の高騰を背景に86%増益でした。


【7826】フルヤ金属は、データセンターなどで使用されるハードディスク向けのルテニウム製品や半導体関連メーカー向けの温度センサーが伸び、純利益が3倍になりました。


一方、材料高が響く食品は、7割の企業が減益または赤字となりました。


【2226】湖池屋は、パーム油やコーンなどの材料高や物流費の高騰で大幅な減益となり、2月出荷分から主力のポテトチップスの値上げに踏み切りました。


建設は資材の高騰や人手不足から11%の減益でした。


道路建設の【1807】佐藤渡辺は、アスファルトの材料の原油価格の高騰が続きで、採算が悪化しています。


2022年3月期も、前年同期比、42%増の見通しで、増益基調は続きますが、不透明感も増しています。


ウクライナ情勢の緊張を背景にロシアで生産されるパラジウム、ニッケルなどの金属や原油、小麦粉などの価格上昇圧力が強まっています。


サービス業は、年明け以降、オミクロン型の感染拡大で、再び自粛が強まり、厳しい状況が続いています。

 


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