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バナナ価格が上昇・平年より7%高 【3月8日(火)】

青果市場で、バナナの卸値が上がっています。


東京市場(大田、豊洲、豊島、淀橋)での価格は、平年(過去5年平均)に比べて、7%高くなっています。


フィリピンや中南米での生産は、平年並みですが、海上運賃など物流コストや資材費の上昇が影響しています。


特に、輸送距離の長い、中南米産の値上がりが目立ちます。


高い栄養価と安さが人気のバナナですが、店頭価格も上がってきていて、消費者の負担感が高まっています。


2月下旬、都内のスーパーでは、バナナひと房、150円程度での販売価格が目立ちます。


前年同時期に比べて、1~2割高く、以前は、100円未満で販売することもあったため、高くすると売れ行きが悪くなります。


青果取引の中心、大田市場では、スーパーや外食店にバナナを売る仲卸業者が、2月10日よりエクアドルハンドを300円程度値上げしました。


ハンドとは、20本程度の房状バナナのことです。


農畜産業振興機構によれば、東京市場のバナナの卸値は、1㎏が187円(2月中旬)で、平年に比べて、約12円高く、前年同期より15%上昇しています。


バナナを輸入販売する、青果商社による値上げが、流通市場に及んでいます。


主要商社は、2021年秋から中南米産を1ケースあたり10~15%、フィリピン産を5~10%値上げすることを表明しました。


2月末までに、値上げの大半が浸透したものと思われます。


バナナは、ほぼ全量を輸入していますが、フィリピンなどの産地の天候などで、価格が変動することは珍しくはありません。


昨年は、フィリピンや、エクアドルなどの主要産地の作柄は平年並みでした。


値上げの背景にあるのが、新型コロナによる海上コンテナ運賃の大幅な上昇です。


日本までの輸送距離の長い中南米産は、フィリピン産に比べ、上昇圧力が高かったと見られます。


また、原油の値上がりにより、段ボール代の上昇なども重なりました。


バナナは、これまでも、季節や、天候要因で値上がりすることはありましたが、それ以外の要因で、大きな価格改定が行われるのは、初めてだそうです。


以前から、収穫などに携わる農業従事者の賃金も上昇傾向にあり、為替の円安傾向も、輸入価格の押し上げにつながっています。


100円で買えるバナナは、しばらくは店頭から消えるかも知れません。

 


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