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男性化粧品・売上が406億円と過去最高 【3月17日(木)】

化粧品業界で、ジェンダーレスの動きが広がっています。


カネボウ化粧品は、主力ブランドで、性差を問わない商品展開を進めます。


オンライン会議の普及で、カメラを通して映る、自分の肌を気にする男性が増加し、スキンケアだけでなく、メークをする男性が増え、男性化粧品市場が成長しています。


Z世代(1990年代後半~2000年代生まれ)を中心に、多様性を重視する消費者に対応する狙いもあります。


カネボウ化粧品は、30~40代の女性が主な顧客層である「KANEBO」のジェンダーレス化に取り組みます。


2021年に発売した眉マスカラは、男性のひげにも使えるようにし、ファンデーションは、皮脂の多い男性でも、使いやすい成分に変更しました。


パッケージは、白を基調とした従来のデザインから、男性に手に取ってもらいやすいように順次、黒色に統一しています。


デパートなどの売り場で、男性客が見られるようになりつつあります。


【4927】ポーラ・オルビスホールディングスは、2021年、化粧品ブランド「アペックス」の店頭で、男性向けの肌分析サービスを始めました。


収集した肌データを分析し、個人にあった商品や肌の手入れ方法を提案します。


今後は、肌分析データを使い、男性の肌にも適した商品開発を検討します。


化粧品のジェンダーレス化が進む背景は、男性向け市場の成長があります。


2021年の化粧品全体の市場規模は、9,466億円でしたが、外出自粛などが響き、コロナ感染拡大前の2019年に比べ、10%減少しました。


しかし、男性化粧品は、2020年比で、9%増加の406億円と過去最高を記録しました。


若い世代ほど性差を気にしない傾向があり、基礎化粧品を使う10代の男性の46%が、女性用を購入しています。


20代でも29%にのぼります。


Z世代は、美意識が高く、商品数が多い、女性向けを選ぶようです。


家族やカップルが、化粧品を共同で使う、シェアコスメの習慣も広がっていて、化粧品を使う男性の5割が共用だそうです。


化粧品業界はこれまでは、消費者の女性らしさへの願望に応えてきましたが、若い世代は性別の垣根を超え、自分に合うものを選ぶようになりました。


この流れは、ファッションの分野で先行していますが、今後は、化粧品など幅広い分野での対応が求められるようになります。

 


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