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ロシア・食品や生活必需品などの価格が急騰 【3月24日(木)】

ウクライナに侵攻したロシアで、市民生活への影響が広がっています。


経済制裁による通貨安に加え、モノ不足に備え、市民が買いだめに走り、インフレに拍車がかかっています。


時間がたてば、制裁の影響も深まりそうで、さらなる物価の上昇が懸念されます。


「店内はパニックだ。米やトイレットペーパー、塩が見つからない」「政府は主要な食品の値上がりを止めないといけない」


ロシアのSNS(交流サイト)では、空の商品棚や、大量の日用品を購入する様子をおさめた写真などとともに、品不足や値上げを憂うる投稿が相次いでいます。


3月11日時点のインフレ率は、前年比12.54%と、目標の4%をはるかに上回ります。


週次ベースでは、2週連続で2%を超えています。


通貨ルーブルは、ウクライナ侵攻前に比べ、対ドルで、3割安い水準が続いています。


ロシア中銀は、2月28日に政策金利を9.5%から20%に上げましたが、物価抑制の効果は、はっきりとは出ていません。


物価上昇が止まらないのに、3月18日に政策金利を据え置いたのは、景気の腰折れ懸念のためと見られます。


食品や、生活必需品の値上がりが目立ちます。


砂糖が先週から12.8%、トマトが12.3%上昇しました。


米国プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、ロシアでの洗剤などの販売価格を4割値上げしました。


価値が目減りするルーブルを、実物資産に換えようとする動きもあり、3月に入ってから、中古車価格が18~32%上昇しました。


メルセデスベンツBMWは、3割以上、上昇しました。


モスクワのスーパーでは、砂糖や塩の購入量を制限しました。


マクドナルドやスターバックスも、一部のフランチャイズ店を除いて、店舗を閉鎖しました。


百貨店でも、海外ブランドの閉店が相次ぎ、閑散としています。


米アップルも、ロシアでのすべての製品の販売を、いったん取りやめたと発表しています。


iPhonenのロシアでのシェアは、3割程度と見られ、影響は小さくはありません。


日米欧がロシア中銀の海外資産を凍結したことを受け、3月9日から個人が銀行口座から引き出せるドルは、半年間で1万ドルまでに制限されました。


SNS上で「通貨交換」「ドル買います」といった投稿が目立ち、SNS上でドルがルーブルと闇取引されていると思われます。


ロシア中銀は、アナリストの予測をまとめ、2022年のインフレ率が20%に達し、GDPは、前年比8%マイナスになるとしました。


西側が今後さらに強力な制裁を課せば、影響も大きくなります。

 


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