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「単元未満株」で少額取引 【4月28日(木)】

【7974】任天堂の株を市場で買うには、最低で600万円程度必要です。


同社の株価は、59,910円ですが、証券取引所では、個別株の売買単位が100株と決まっているためです。


株式投資の初心者には、ハードルが高いため、証券会社では、100株に達しない株数でも売買できる「単位未満株」の取引きサービスを行なっています。


単元未満株の取引には、大きく分けて2種類あります。


一部のネット証券などでは、1株から株式を売買できるサービスがあります。


マネックス証券の「ワン株」は、2021年7月から買い付け手数料を無料にしました。


売却時には0.55%の手数料がかかりますが、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)などを除く、東証名証の上場銘柄を取引できます。


SBI証券の「S株」は、売買手数料が、0.55%ですが、2021年11月から買い付け手数料を翌月現金で還元し、実質無料としています。


単位未満株は、顧客の注文に応じ、証券会社が売買の相手を見つけたり、証券会社自身が相手方となったりするので、注文をまとめて、1日に1回から数回、価格を決めます。


マネックス証券では、原則、午前11時半までの注文を、後場の寄り付きで約定します。


注文時点では、約定価格は分かりません。


大和証券グループのスマホ向けサービスを手がけるCONNECI(コネクト)の「ひな株」は、市場に連動して取引時間中は株価が変動し、約定価格がリアルタイムでわかります。


auカブコム証券の「プチ株」では、1株単位で注文できるほか、月500円以上の指定金額の範囲で整数株を買うことができます。


例えば月1万円の場合、株価が1,000円なら10株買えますが、株価が1,500円なら6株となります。


これらのサービスでは、株式は買った人の名義となり、配当は保有株に応じて受け取れますが、単元未満株では、株主議決権は行使できません。


株主優待を受けるには、一般的に、100株以上保有する必要がありますが、三菱マテリアルや京セラ、テルモ日本電産など1株でも優待対象となる企業もあります。


二つ目は、金額を決めて単元未満株を毎月積み立てる「株式累積投資(るいとう)」です。


大手証券では、1万円以上1,000円単位で、購入金額を設定できます。


1株に満たなくても買えるのが特徴で、例えば、株価が6万円の企業の場合、月1万円なら約0.17株買い付けできます。


株価が下がったときには、買い付ける株数が多くなる「ドルコスト平均法」で買い付けるので、平均購入単価が抑えやすくなります。


野村証券では、上場企業約1,800社が対象です。


売買手数料は、1.21%で、買い注文があれば、同社が市場で単元株を買い、顧客の購入額に応じて配分します。


その際、株式の名義は「野村証券株式累積投資」となります。


単元に満たない株数を売却する時は、野村証券が相手方となります。


議決権はありません。


株主優待は、可能な限り現金化し、配当と同様に、保有株に応じて利用者に配分しまが、現金では受け取れず、自動的に株式に再投資されます。


保有株数が100株になれば、本人名義の単元株となり、配当や株主優待を受け取れ、議決権も行使できます。


個別企業の株価は、日経平均株価などの指数に比べて、値動きが大きくなりがちですが、単元未満株での少額投資なら、損失を負うリスクを抑えられ、分散投資投資もしやすくなります。


ただ、取引に制約が多く、手数料が高めであることには、注意が必要です。

 


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