国民年金 【5月13日(金)】
4月から成人年齢が18歳になりましたが、20歳からで変わらないルールもあります。
その一つが国民年金の保険料の納付です。
20歳になると、国内に住むすべての人は、国民年金に入り、保険料を納めなくてはなりません。
2022年度の保険料は月1万6,590円で、大学生や専門学校生なども対象です。
20歳になった人には、日本年金機構から、国民年金加入のお知らせや保険料の納付書、基礎年金番号通知書などが届きます。
保険料を納めないと、年金を受け取れなくなったり、金額が少なくなったりすることがあります。
年金は、老後に受け取るだけではなく、若くても病気やけがで障害を負った場合に支給される障害基礎年金などもあります。
障害基礎年金は、1級が年97万2,250円、2級が77万7,800円です。(2022年度)
納付が難しい場合は、保険料の免除や猶予の手続きをすれば、不利益を避けられます。
所得が少ない学生には、保険料の納付を先送りできる、学生納付特例制度(ガクトク)があります。
大学や大学院、短大や専門学校に通い、前年の所得が128万円以下などの基準を満たす学生が対象となります。
ガクトクは、市区町村などに申請して承認されれば、学生の間、保険料の納付が猶予されます。
障害基礎年金や老齢基礎年金を受給するには、受給資格期間と呼ばれる一定期間、保険料を納付する必要があります。
ガクトクで保険料を支払わなかった期間は、受給資格期間に数えられます。
手続きをせず保険料を払わない「未納」では、年金を受け取れないこともありますが、ガクトクならその心配はありません。
ガクトクは、年間約180万人が利用しています。
ただ、この制度は保険料の免除ではなく、繰り延べなので、受給資格期間には数えられますが、年金額には反映されません。
そのため、保険料を納めた人に比べると、将来の年金額が少なくなります。
ガクトクで30ヶ月保険料を納めなかった人は、全額納付した人に比べ、年5万円近く少なくなります。
ガクトクなどの免除・猶予制度を利用した人は、10年以内なら、後から納める追納制度が利用できます。
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