【公式】スナップアップ投資顧問ブログ

日本株式の専門家スナップアップ投資顧問の公式ブログ

そばチェーン店・相次いで値上げ 【5月30日(月)】

そばチェーンが、相次いで値上げします。


ゆで太郎」をチェーン展開する、ゆで太郎システム(東京都品川区)は、6月1日から、主要メニューのもりそば・かけそばを、20円(5.6%)値上げします。


日替わりメニュー「得セット」も、20円(2.9%)値上げします。


名代富士そば」を展開する、ダイタンフード(東京都渋谷区)も、6月1日からの値上げを決めています。


そば粉だけでなく、小麦粉や食用油、魚介類、肉類といった、食品の価格の値上がり分を、価格に転嫁します。


ゆで太郎システムの値上げの対象は、もりそばなど、単品のそばやセットメニューなどです。


もりそば・かけそばの新価格は、1杯380円となります。


1、2月には、食用油など原材料費や物流費の高騰で、油を多く使うカツ丼のセットメニューなどは、すでに値上げしています。


ダイタンフードも、かけそば1杯を360円と、20円(5.9%)引き上げます。


同社の値上げは、今年2回目です。


小麦粉や油などだけでなく、そば粉の価格も、上昇しています。


原料のソバの実の値上がりが、背景にあります。


2021年産の中国産は、主産地で、政府の補助金がでる、トウモロコシなどへの転作が、進みました。


天候不順もあって、作付けが進まず、現地価格は、高値が続いています。


中国産は、輸入品の6~7割を占めまています。


中国産玄のソバの東京地区での卸値は、一俵(45㎏)9,000~9,500円と、比較可能な1997年以降、最高値です。


北米産も、転作や天候不順などで、減産となり、外国産の品薄感が強くなっています。


世界最大のソバの実の生産国である、ロシアが、ウクライナに侵攻したことで、ロシア産に供給不安が広がり、中国産の価格を、一段と押し上げました。


原料高を受けて、そば粉の値上げが、相次いでいます。


日穀製粉(長野市)や松屋製粉(栃木県上三川町)など、そば粉大手は、海外産の実を使ったそば粉を、6月から1~2割値上げします。


今後の値動きは、2022年産のソバの実の収穫動向に、左右されます。


北米産は、牧草などへの転作などで、増産は見込めず、中国産の生産動向への関心が、高まりそうです。

 


※無料で銘柄相談も承っております。
※有力な情報配信も行っておりますので下記URLよりご確認ください。

https://snap-up.jp/