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ハチミツ不作・農業にも影響 【7月11日(月)】

コロナ禍による健康志向の高まりで、ハチミツの需要が拡大しています。


近年は、天候不順などで、ハチの活動量が低下していて、世界的に採蜜量が減少し、価格も上昇傾向です。


ハチは、作物の受粉にも欠かせない存在だけに、その影響は農業にも広がっています。


天然はちみつの1~5月の平均輸入額は、1㎏あたり433円と、2021年通年に比べ、1割高くなっています。


コロナ以前の2019年からは、2割ほど値上がりしています。


日本で消費されるハチミツの9割が輸入品です。


2022年1~5月の輸入量は、前年比、7.6%減少しました。


店頭価格は、上昇しており、「日新 純粋アルゼンチン&カナダ産はちみつ 720g」は、7.2%値上がりしています。


ここ何年間は、生産国のどこかしらで、天候不順や異常気象などの影響で、不作になっています。


開花の時期の天候次第で、ハチが飛ばなかったり、花が蜜を出さなかったりして、採取できるハチミツの量は減少します。


カナダ産が高温や干ばつで減産になったほか、東欧産は、開花時期の多雨によって不作でした。


一方、コロナ禍をきっかけに世界で健康志向が高まり、ハチミツの需要が急増しています。


ここ数年、注目を集めていたのが、価格が手ごろなウクライナ産でした。


日本でも、2020年には、270トン程だった輸入量が、2021年は3.5倍に増えました。


しかし、今年は、ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ産の輸入は、大幅に減少すると思われます。


米国の記録的なハリケーンや欧州での大洪水など、地球規模の気象変動が、ハチミツにも大きな影響を及ぼしています。


国産のハチミツも例外ではなく、採蜜量の減少などを理由に、値上げが、相次いでいます。


ハチが、十分に活動しないことの影響は、ハチミツの値上がりだけにとどまりません。


大粒で甘さが特徴の秋田県湯沢市の特産のサクランボが、天候不順の影響で、今年の収穫量は、平年の3割だそうです。


4月の開花時期に低温や降雪が重なり、受粉するハチが飛ばなかったことが背景にあります。


養蜂家が高齢化していて、飼育するハチの数が減ることが危惧されます。


JA紀州によると、スイカ生産者の3割が、交配用のハチを購入して受粉をしていますが、今後、ハチの数が減少すれば、費用の上昇や交配用のハチ不足といった状況が起きかねません。


人手で交配する人工授粉は、重労働です。


交配用のハチが不足すれは、高齢化の進む農家にとって痛手となります。


JA紀州によれば、人工授粉だけでは、これまでの生産量を維持するのは難しく、作物の出荷量に影響が出かねません。

 


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