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日本車・国内生産大幅減【8月3日(水)】

国内乗用車メーカー8社の2022年上半期(1~6月)の世界生産の合計は、前年同期比6%減の1,142万台でした。


前年割れは2年ぶりで、半導体の供給不足や、中国のロックダウンの影響が出ました。


世界生産は、コロナ禍が拡大した、2020年上期比では、2割以上増えましたが、コロナ前の2019年比では、2割弱減少しました。


海外生産は、前年同期比2%減の800万4,934台と前年ど同水準でした。


トヨタの海外生産は、4.4%増の308万7,580台と、過去最高でした。


一方、国内生産は、14.3%減の342万60台と大幅に減り、東日本大震災の発生で各社の生産が止まった、2011年上期(326万台)の水準にまで落ち込みました。


3月以降は上海市などのロックダウンが広がり、部品の出荷が停滞し、各社とも生産調整を迫られました。


世界生産では、スズキ(4.7%増)とSUBARU(0.9%増)がプラスとなった一方、トヨタ(3.4%減)、ホンダ(10.2%減)、日産自動車(14.4%減)など6社が、マイナスでした。


中でも、マツダ(18.3%減)が落ち込み幅が最大で、ロックダウンに半導体不足が重なり、国内だけでなく、タイやメキシコでも工場の稼働が停止しました。


上期の世界販売台数は、トヨタグループ(ダイハツ工業日野自動車を含む)が6%減の513万台と、2年ぶりの前年割れとなりました。


しかし、2位の独フォルクスワーゲンが22%減の387万台に落ち込み、3年連続で首位を確保しました。


ホンダは、19.5%減の190万台、日産は23.9%減の167万台でした。


英調査会社LMCオートモーティブによれば、2022年通期の世界生産台数は、8,170万台と、前年比6%増の見込みです。


しかし、1月時点に比べて、既に430万台下方修正されてます。


半導体不足の解消は、2024年頃になる見通しで、自動車の生産はさらに落ち込む可能性があります。

 


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