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スポーツベッティング(賭け)【8月4日(木)】

大谷翔平(大リーグ・エンゼルス)が、次の打席でホームランを打つか否か。


スポーツのプレーの行方や勝敗にお金をかける、スポーツベッティングの市場が、世界で急拡大しています。


伝統的にギャンブルが盛んな英国を除けば、かつては欧米でも日本同様、ギャンブルは、原則禁じられていました。


しかし、現在G7各国で、公営ギャンブルは別にして、スポーツの賭けを禁止しているのは日本だけです。


資金も情報も、瞬時に国境を超える現代のネット社会では、国内では違法でも、海外が合法ならば、資金は、そちらに流れていきます。


資金流出が、拡大するのを放置できず、各国とも解禁に動いています。


スポーツの賭けを扱う海外サイトの利用は、国内でも可能です。


日本国内のスポーツを対象にした、海外の賭け市場は、年5~6兆円に達するとの試算もあります。


日本も否応なく、この問題への対応が迫られます。


我々の多くは、賭博という言葉からは、反社会的勢力とのかかわりをイメージします。


多様性の時代の現在でも、ファッションや自己表現と理解はしていても、派手なタトゥーの目立つ海外アスリートに、共感を抱きにくい意識とも通じるものがあります。


米国は、スポーツとギャンブルの結びつきに、厳しい規制を設けてきた歴史があります。


その心理的背景は、1919年大リーグのワールドシリーズで起きた八百長(ブラックソックス事件)が有名ですが、他にも犯罪組織が絡むスポーツ賭博や八百長事件が多発したことにあります。


米国では、ネバダ州など一部の州を除き、スポーツを賭けの対象とすることは、禁じられてきました。


ところが、新たな財源を求めてニュージャージー州がスポーツベッティング導入に動いたのがきっかけとなり、スポーツの賭けの可否は、各州の権限となり、既に、30以上の州で解禁されました。


反発も予想されましたが、スポーツ中継で、ベッティング勧誘広告が流れるなど、新たなスポーツ文化として受け入れられています。


日本では、スポーツを娯楽ではなく、教育とする意識が、世界的にも際立って高く、スポーツの目的は、人として成長することであって、金儲けの手段ではないとする意識を、多くの日本人が持っています。


自分勝手なプレーや、勝ち負けに固執する姿は嫌われ、チームへの献身や潔い態度が好まれます。


そんなスポーツ文化が広がる国に、スポーツベッティングの波が押し寄せます。


日本のスポーツにとって、大きな分岐点が近づいています。

 


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