日本へのコンテナ船寄港が最低 ①【8月30日(火)】
コロナ禍で、日本の港湾競争力の低下に拍車がかかっています。
海上物流の混乱が長期化する中、世界の海運会社は、貨物量の少ない日本への寄港に後ろ向きです。
国内主要港へのコンテナ船の寄港隻数が、2021年は、2000年以降で最低を記録しました。
東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港の外航コンテナ船の寄港隻数をみると、2021年は、前年比、8%減、コロナ前の2019年比では、12%減少しました。
2022年1~4月は、前年比7%減で、このペースだと通年で3年連続で最低を更新しそうです。
米国や中国では、多いときは100隻を超える渋滞が、港で発生し、運行スケジュールが、大幅に遅延しまし。
海運会社は、本来予定されていた寄港地を飛ばす、抜港をせざるを得ない状況でした。
中国や韓国などの主要港が、存在感を維持する一方で、日本は抜港の対象になりやすくなっています。
コンテナ輸送自体は、依然として活発です。
特にアジア地域から、米国向けの輸送量が伸びています。
2021年は、2,052万個とコロナ前の2019年比、25%増と大幅な伸びを記録しました。
2022年1~7月も、前年同期比、4%増と増勢が続いています。
一方、日本は、2021年は、2019年比、16%減と大きく減少し、全体の輸送量に占めるシェアは、1%台まで低下しました。
2019年には7位だったランキングも、2年で9位まで下がりました。
シェアを大きく落としている一因が、日本からの直行便の減少です。
日本郵船と商船三井、川崎汽船の3社が、2017年に立ち上げた「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」は、昨年、日本発米国東海岸向けの直行便を廃止しました。
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