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消費者金融・個人向け融資回復の兆し【9月5日(月)】

コロナウイルスの感染拡大に伴う、個人向け融資の残高減少に、歯止めがかかってきました。


消費者金融業者の貸付残高は、6月に前年比2.5%増と、およそ2年ぶりの伸び率となりました。


コロナで抑えられていた、外食やレジャー関連の資金需要が、増えているといいます。


コロナ以前の水準には届かないものの、落ち込んでいた消費に、回復の兆しが見えつつあります。


日本貸金業協会によると、消費者金融業の消費者向け無担保貸付(住宅向けを除く)の残高は、6月時点で2兆5,877億円。


大手では「プロミス」を運営するSMBCコンシューマーファイナンスの7月の無担保ローンの貸付残高が、7,428億円と、2年3ヶ月ぶりに前年比プラスになりました。


アコムの残高も、春ごろから前年越えの水準が続いています。


アイフルの残高は、7月には、4,607億円と、前年同月比6.5%増加しました。


外食やレジャーなど、急な出費の際に使われやすい、消費者金融の残高が底を打ったのは、コロナで落ち込んだ消費が戻りつつあることを反映しています。


日銀の試算では、コロナ禍で、消費されず貯蓄に回った額は、2021年末で約50兆円と、この1年で2.5倍に拡大しました。


消費者金融による個人向け貸し付けは、2020年中盤から減少傾向にありました。


しかし、消費者金融業の残高は、行動制限が解除され始めた、2021年の後半から、前年比で増加傾向になり始めました。


足元で増加傾向が加速していて、20代の顧客の比率が高まっています。


新規の顧客も増えていて、SMBCコンシューマーファイナンスでは、7月の新規顧客数が、前年同月比16.7%増加、コロナ前の2019年を超える水準となりました。


減少が続いていた、銀行のカードローンの融資にも、底打ち感が出ています。


カードローンなどの貸し出し残高は、2020年3月末の5兆5,332億円から、2年間で13%減少しました。


直近は、4兆8,000億円程度で、減少傾向に歯止めがかかりつつあります。

 

    
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