コロナ禍でヴィンテージギターの価格が跳ね上がっています。
買い手の主役は、中高年層で、憧れていたギターに手を伸ばしています。
投資対象としても世界的に人気が高まり、高嶺の花になりつつあります。
コロナ下で、価格上昇のスピードが、明らかに早くなっているようで、これまでは、5~10年単位で徐々に値上がりするイメージでしたが、今では、月をまたげば1.5倍になることも多いそうです。
明確な定義はありませんが、ヴィンテージギターとは、アコースティックギターなら、一般的に1969年以前のモデルを指すことが多いようです。
代表的なメーカーに、米国のギブソンや、マーチンなどが挙げられます。
今は使わない、希少な木材を使っていたり、経年変化で音質が良くなったりするといったマニアの心をくすぐっています。
ギブソンの代表モデル「J-45」1950年製の想定市場価格は、2022年は、140万円と、2021年に比べて4割超上がりました。
コロナ前の2019年に比べれば、2倍近くなっています。
マーチン「D-28」1960年製も120万円と、2021年比2割超、2019年比3割超高くなっています。
経産省の生産動態統計によると、ギター・エレキギターの販売数量は、2021年が約19万本で、前年に比べて15%増えました。
巣ごもり需要が高まった当初は、安い入門ギターが多く売れましたが、少しづつ高額なヴィンテージギターに売れ筋がシフトしてきました。
今は、ヴィンテージギターが異常な売れ方をしているそうです。
購入層の中心は40代以上で、所得に余裕の出てきたシニア層が、手ごろなギターで肩慣らしをして、自信がついたら、ヴィンテージギターを購入する構図が浮かびます。
ヴィンテージギターの価格高騰は、日本だけの現象ではありません。
お膝元の米国でもコロナ下で人気に火が付き、それまでも緩やかに価格は上がっていましたが、一気に跳ね上がっているといいます。
買取を求めて、ギター店に持ち込む人が、極端に減っています。
これまでは、古いギターを下取りに出し、新しいギターに買い替える流れが主流でした。
希少価値の高まりで、古いギターを手放さずに、複数本所有する心理が働きやすくなっているようです。
ヴィンテージギターの購入には、投資としての側面もあります。
経年変化で価値が高まるヴィンテージギターは、値下がりしにくく、歴史が浅い分、億単位の値が付くこともあるバイオリンに比べれば安く、趣味と実益を兼ねて購入しやすい。
異例の高騰を受けて、最近ではそれまで見向きもしなかった中国人なども購入し始めています。
コロナをきっかけにした、投資熱に巻き込まれ、手の届かない存在になる日も近いかも知れません。
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