中国産マツタケ・価格が平年の2倍【9月22日(木)】
中国産マツタケが、値上がりしています。
東京市場で9月上旬の卸値は、平年の2倍以上になっています。
中国国内で年々需要が増えているところに、不作が重なって、日本への輸出が減少しています。
円安や輸送コストの上昇もあり、輸入商社の調達価格が、上がったことも響いています。
例年なら涼しくなると供給も増えて、価格も安定してきますが、今年のような高値は見たことがないと、豊洲市場のマツタケ仲卸業者も驚きを隠しません。
業務向けが多い、豊洲市場での中国産マツタケの卸値は、高値が1㎏3万円程度と昨年の2倍の水準です。
東京市場全体の平均価格も1㎏2万1,000円と、前年比8割高く、平年の2.4倍になっています。
遡れる2008年からの15年間で最も高く、2万円に達するのも初めてです。
入荷量は、前年同期比で、3割少なくなっています。
中国産マツタケの不作が背景にあります。
中国は、世界で最も生産量が多いとされ、日本が最大の販売先です。
日本が輸入した海外産524トンのうち、6割が中国産とみられ、食品スーパーで販売されるほか、外食向けなどで使われます。
産地の雲南省が、干ばつのため昨年に比べ、生産が半減しました。
また、雲南省では、マツタケ保護のため、2022年から、5㎝以下の小さいものの販売を禁止したことも、価格上昇の原因とみられます。
現地での需要が年々増えていることも価格を押し上げています。
マツタケを鉄板焼きや鍋で食べる習慣が定着し、日本に売るよりも国内市場が重視されています。
円安や空輸コストの上昇も輸入商社には負担になっています。
店頭価格にも、影響は及んでいます。
中国産の売値は、100g3,000円強と、昨年より1,000円ほど高くなっています。
ある食品スーパーの話では、購入は飲食店が中心で、一般の消費者はほとんど買わないそうで、例年とは売れ行きに違いがあります。
デパートで売られたり、高級料亭で使われる国産マツタケは、今年は豊作になりそうで、9月上旬、東京市場での主力である岩手産マツタケの卸値は、1㎏4万9,158円と、昨年を6%下回ります。
それでもスーパーの店頭では、400g3万円ほどと安くはありません。
中国での消費増加で、来年以降もマツタケの高値は続きそうで、日本で食べることのできる人が減ってしまうかもしれません。
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